エンシュアHとラコールの違い
先日、勉強会に参加してきました。
「エンシュアH」の勉強会です。
病院勤務の時も、現在の訪問リハビリでも良く耳にしたり、実際に見たりする経腸栄養剤です。
経腸栄養とは、経口法と経管栄養法の二種類があります。
経管栄養剤としてNGチューブ(経鼻胃管)や胃瘻などの方でも使用できますし、経口栄養剤として直接飲むこともできます。ちなみに、こちらは医療用医薬品であり、薬価は1本227.5円で医療保険の適応となります。
訪問リハビリでは、食欲が無く、栄養状態が悪い方に処方されていることを見かけます。私はずっと「エンシュアH」と「ラコール」の違いを知りませんでした。
今回の勉強会で、「エンシュアH」の方が「ラコール」よりも1.5倍カロリーが高いことが分かりました!!
上記のnoteにも詳しいことが記載されていました。
そのため、食欲が無く、少ない量で栄養を取りたい方にはエンシュアHがおすすめだそうです。1本=250mL=375kcalです。
また、エンシュアHは、亜鉛が豊富(5.63mg)とのことで、褥瘡の方にもおすすめとのことです。ちなみに、褥瘡の方は1日15mgの亜鉛を摂ると良いそうなので、3缶飲むと良さそうです。
その他、エンシュアHにより、下痢などになりやすい方は、50mL程度ずつ分けて飲むことをおすすめしていました。
試飲をさせていただきましたが、甘くて美味しかったです!!
訪問リハビリに伺っている方も、1年ほど前に食欲不振により体重がかなり減ってしまいましたが、エンシュアHが処方され、今では1日2〜3本ほど飲めており、その他食事や間食なども少し摂ることにより、体重も徐々に増えてきた方がいらっしゃいます。今では90代ですが、屋外歩行にも行けるようになりました!!
高齢になると食欲が落ちてしまい、食欲が落ちると、体力が低下し、徐々に衰弱してしまう方がいらっしゃいます。そのような方は、エンシュアHなどを含め、栄養管理についても考えていく必要があると、今回の勉強会を通じて感じました。