誰かを、何かを、変えられるなんて不遜なんだと、違うのだと、何度も何度も思う。
変えられるのは自分だけなのだと、だいぶわかってきた今でも、どこかで薄暗く期待している時があると、認めざるをえない。
認める度に、ガツンと殴られた後の頭を抱え、「具体的な薄暗さ」の言語化を試みるのだ。

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美樹
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