新卒5ヶ月で憧れの仕事を退職した。
昨年11月、当時大学四年生だった私。
遅ばせながら、やりたかった仕事ができる会社から内定をもらった。
憧れの仕事だった。
飛びあがるほど嬉しかった。
時は過ぎ今年6月。
入社して2ヶ月が経つ頃、すでに私の心は萎んでいた。あんなにやりたかった仕事だったのに、頑張れば頑張る程、少しずつ心がすり減っていった。訳もなく唐突に涙がでることが増え、よく浴槽に潜って家族に隠れて泣いた。心臓がぞうきんでギュッと絞られるような痛みをいつも感じていた。
「はやくここから逃げなければ」
忙しい日々の中で何がこんなに苦しいのか、どうすれば解消されるかも、何も考えられない状態になっていたが、それだけは自身の胸の内から感じとれた。
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お盆休暇に恋人と旅行に行き、大好きなバンドのライブに参加した。毎日死にたがっていたが、もう少し生きようと思えた。
「自分のことは自分で幸せにしなきゃ。
未来や過去を尊んで、いまをおざなりにしちゃダメだ」
そして旅行最終日。彼と何気ない会話をしているときに、私は急に泣き出してしまった。恋人は「どうしたの」と心配してくれたけれど、私もわからなくて「寂しい」と答えた。
後から冷静に考えてみれば、
旅行が最高に楽しかった。遠距離の恋人(癒し)にしばらく会えなくなるのが寂しい
↓
本当に周りの人に恵まれている。幸せな人間だ
↓
こんなに愛されて幸せなはずなのに、
毎日の大半を「死にたい」と考えている私は駄目な人間だ。 ←泣く
しばらく訳もわからずグスグスしていたが、
この出来事をきっかけに辞める決意が固まる。
家族や恋人は、私が「死にたい」と思ってまで仕事を続けてほしくないだろうと。
それからは早かった。お盆明けに退職したい旨を伝え、9月上旬に無事最終出勤日を迎えた。会社の人々は急な退職に困惑していたが、最後は温かく送り出してくれた。
憧れの仕事だった。
自分のやりたかったことだった。
毎日必死で頑張った。
残業もしたし、休日も仕事した。努力した。
だけど、どうやっても向かないこともあるのだ。
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辞めたことは後悔してない。退職日の帰りは安堵からかホームで座り込んでしまいそうだった。ホッとし、心臓の痛みは消えていたが、一方で続けられなかった自分を責め、心のどこかで落ち込んでいた。
その後辞めたものの何をしたいのかも分からず、
毎日求人サイトを眺め、不安になる日々を過ごした。
今回はこの辺で。
次回は「23歳無職、職探しの巻」かな