「これはイカンだろう」と思う接客について。自分が以前行った温泉街で経験したこと。
温泉の事については何度も書いており、かつて書いた事と重複する点もあるかと思うので、あーそれ読んだよ、と言う方は今日の記事の続きは読まなくて大丈夫です。
県内の、比較的よく行く温泉場についての話だ。ここはお湯の質も良いし湯量も豊富な恵まれた温泉地と言っても良い。近くには山もありスキー場もあったかと思う。スキーと温泉とで、一時期は本当に繁盛し、千客万来でウハウハ大儲けした場所だと思う。レジャーブームと言われたもうだいぶ前の1960年台当たりから1980年台頃の事だ。(ちなみに鳴子温泉ではない)
そしてその温泉地だけど、かつて藩政時代に領主の保養所が近くにあったみたいだ。その温泉地は今も高級旅館がある事で結構有名な所。しかしみけ子は行った事はない。(いつも安くて素泊まり宿狙いだからね)
そんな歴史的な背景もあってか、その他で温泉宿を営む人や古くからある小売店には、接客業って意識ある?って思うくらい、今どき殿様商売の小売店や宿が結構あるのだ。プライドが高いのか客を客と思っていないというか。利用してお金払ってくれればいいんだよ、とばかりの意識の人たちにしか感じられない。同じ県民として恥ずかしいと思うんだよね。
温泉街のメインストリート。バス停を降りてすぐの場所にあるお土産物やさん。民芸品等が置いてあるお店だ。まだ宿のチェックインには時間があったから、その開いていたお店に「こんにちは」と挨拶して入った。お店は近所の人たちの溜まり場にもなっているのか、入ってすぐの場所に大きなテーブルと数個の椅子も置いてある。テーブルの上には、お茶のセットが置いてあって、誰もいないそのお土産店で店主はその椅子の一つに腰掛けて一人でお茶?していたみたいだった。
入店してきたみけ子を見かけて「いらっしゃい」とはいったものの、その温泉街についてすぐの、大きな荷物を持った私に「荷物はよかったら椅子の上にでも置いて」みたいな案内は一切なし。大きな荷物を持ったまま店の中を見て歩く。重いんだけど勝手に椅子に荷物置かせてもらう訳にも行かない。
そして店主はみけ子のそばで品物の説明をするのだ。しかし品物に興味がない訳ではなかったけれど、みけ子はたった今バスを降りて温泉街に着いたばかりなの。温泉街でのお土産って、多くの場合帰りに買わない?本当は到着したらゆっくりしたいのよ。お土産は次の日の出発前に買うことが、自分は多いんだけどなぁ。それでその時は下見のつもりで店に入ったのだけどね。
興味を引かれる品物もあったのだけれど、その時はすぐに買う決心が付かなかった。「ありがとうございました」といってお店を出かかったみけ子に店主はこう言ったよ「扉は閉めてって!」ってね。
そのお店、みけ子が入った時から扉は開いていたのよ。だから閉めないでお店を出たんだけど、店に見に入った客にありがとうの一言もなく「扉は閉めてって!」って何よ💢全く持って接客の意識ないみたいで💦もう呆れちゃったわ。みけ子と同世代の男性店主だった。当然ながら、その店には2度と入っていない。
それでね、その温泉街のその日に泊まる予定だった宿。こじんまりした小規模な宿で温泉は掛け流しで良いお湯なのよ。それはいいんだけどさぁ、70代と思しき宿のオーナー夫妻、必要なことは言うけれど接客に笑顔が一切なし。いつも仏頂面なのよ。笑顔を見せるのが損だと思ってるのかしら。
70歳代ぐらいだと、昔のかなり景気の良い時代を経験してきた人たちなのだろう。それもあってか、接客をするとか笑顔でもてなすという意識が欠けている人がどうも多い気がするの。(みけ子の偏見も多分にあるが)別の温泉宿でも、常連と言って良いくらいの頻度で通っているけど、そこの女将さん(その人も70歳代っぽい年齢の人)の笑顔での接客をただの一度も見たことがないのよね。黙っていても客が来た時代に商売をしていた人って、こうなっちゃうのかしら?
フォローしているnoterさんの一人に、佐藤きよあきさんという方がいる。何日か前、その佐藤さんの記事で、接客のことについて書かれた記事を読んで、あまりの酷さに呆気に取られてしまった。しかし、この同じ県内の温泉街の小売店の接客も似たり寄ったりで、「商売する気あるのか?」と思うんだよね。
これでは購入は実店舗よりネットで選ぶ、ってなっても仕方がないと思うわ。ちょっと意識を変えたり、他所の評判の良いお店の接客を手本にすれば、自分たちがいかに問題のある接客をしているのか、気づくと思うんだけどなぁ。
もう自分たちは高齢で、後は跡継ぎもなくて商売をいずれは閉じるだけだから特になにもしなくていい……ってでも考えているんだろうかね?
↓呉須で描かれた、初期伊万里?と思われる小ぶりの猪口。伝統的な紋様が描かれた風情のあるお品物です。日本酒のお供に。