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塩釜によく物件を見に行っていた頃

不動産の賃貸運営を始めたいと

思っていた最初の頃。

よく塩釜に不動産物件を見に行っていた。

宮城県塩釜市。

塩釜神社で有名な港町だ。

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仙台駅からJRで気軽に行ける距離で

電車の本数も多い。

塩釜にある空き物件を購入して

リフォームで再生し入居者を見つける。

塩釜ならば私でも購入可能な価格の

不動産が結構あったのだ。

塩釜に安い金額の不動産が多数あったのには理由がある。

昭和の頃は塩釜は港町として大いに栄えていた。

港湾労働者もたくさんいた。

その港湾労働者の住まいを確保するのに

坂の多いまちの山の上の方にまで

ぎっしりと家が建っているのだ。

狭い間取りな上に設備は古い。

接道は階段のみ。

そんな物件が多数売りに出ていたのだ。

今思うと、

そんな再生やリフォームが難しい物件を

私が運営出来るかはかなり疑問だ。

接道が狭い階段のみ、

なんて明らかに再建築不可物件だ。

その上擁壁が玉石コンクリートだなんて

もうワタシじゃ手の施しようがないよ。💦

ただ「値段が安い。自分でも買える」というのは、不動産投資の第一歩なのだ。物件を手に入れなければ不動産から収入を得る事などムリ。スタート地点にも立ててないのと同じだ。

↑しかし、不動産を購入せずにノーリスクで不動産から収入を得る方法を発見(発明?)した人はいる。世の中にはびっくりするような発想をする天才的な人もいるものだ。

村上祐章さん

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↑上手くリンクが貼れなくてFBのページを貼り付けてます。
「常識破りの空き家不動産投資術 ビジネス社刊」と言う本も出されています。

しかし能力が凡人以下でお金もないワタシは、

「安い物件を買って賃貸に出し収入を得る」

と言う方法しか思い浮かばなかった。

それが当時の不動産投資のスタンダードだった。

それで物件が安価な塩釜に

よく内見に行っていたのだ。


塩釜は知れば知るほど面白い町だった。

狭い丘陵地を無理矢理造成して宅地を作り

そこにギチギチに家を建てる。

広さや日当たりなど二の次、三の次。

とにかく早急に労働者の住宅を

確保するのだ!と言う気持ちが

家から溢れている。

港に近い場所では港からの

積荷の積替えのための

「引き込み線の跡」だった街並みとかも見られ、

↑この「引き込み線の跡」という部分、私の記憶違いである可能性高いです。
 物件を見に行ったのは震災後ですし、昔行った時のことと
 別の土地のことを混同しているかも知れません。
 ごめんなさい、曖昧なこと書いて💦

「ブラタモリ」的興味を大いに惹かれたりした。

内見させてもらった家の内部が荒れ放題で

「土足のままどうぞ」

なんて言われた事も何度もある💦

部屋の中にはまだ

前住民を想起させる残置物が多数あり

壁に掛かっているカレンダーは

10年前の物だった。

トイレは「ぽっとん便所」

だったのかなぁ?

余りに家の内部か荒れ果てていて、

トイレのドアを開けて

確認する気にもなれなかった。←ダメじゃん(笑)

ある家には、荒れ果てた室内に

小鳥の死骸が落ちていたり💦

空いていた2階の窓から

エサを探して室内に侵入し、

出口が分からなくなってそのまま

家の中でお亡くなりに、

というパターンかな( ;  ; )

今思うと、あんな荒れ果てた物件でも

内見の申込をすると、

案外すんなり担当の不動産屋さんは

案内してくれたんだよね。

今は空き家が増えちゃったからか、

安くて大した儲けにならない物件は、

不動産屋さんさえ案内を渋ったりする。


とある地元塩釜の不動産屋さんが売りに出していた物件で

アパート1棟、戸建て1棟をまとめて売ります!という物件があった。

塩釜神社からも遠くない場所で坂道を登った高台に位置していた。

そのアパートと戸建ては現在満室で、内見は出来ないと言う。

場所を外から案内してもらい、物件の説明を受けた。

建物はかなり古びていたけれど、どの部屋からも滞りなく

家賃は入っているらしい。だけど話を聞くと、

現在入居中の人との賃貸契約が曖昧だったり、戸建ての家に至っては、

トイレが水洗か汲み取り便所かさえ分からないと言う。

うーん、価格は魅力的なんだけどなぁ。賃貸契約が曖昧で

設備も詳細が分からないって、ワタシに運営出来んのか?

結局その物件は購入申し込みをせずに終わってしまった。

今でもその物件の場所ははっきり思い出せる。

高台で日当たりの良い場所。

満室で古いけれどなぜか雰囲気が明るくて
(↑きっと良い天気だったからだ)

それだけが取り柄だったが、結局購入には至らなかった。

今思うとそれでよかったのだと思う。

契約が曖昧、設備もハッキリ分からない不動産、

経験のないワタシがすんなり購入し賃貸運営が出来るとは思えない。

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↑これはどこかの古い町家をうまく再生している登録文化財の建物です。参考写真ということで。

私は昔、古い建物の保存活動をしていた事もあり、古くて老朽化した建物でもその古さを面白がれる。ただ古いからと言って毛嫌いすると言う事は全く無かった。

古い建物?階段でしか行きつけない細い接道?面白いじゃない。敷地が崖っぷちで敷地ギリギリに増築してあってすぐ下が仙石線なの?きゃー電車が家からすぐ見える〜、鉄子にはサイコ〜🤣←元乗り鉄です💦

何だか訳の分からない好奇心全開で

案内される変な物件に行くたびに

テンション爆上がり ←バカです💦

多少冷静になって考え、何軒かの物件を見に行ったけれど

結局購入はしなかった。結局自分が最初に購入したのは

仙台市内の物件だった。

それも自分の自宅からバス1本で10分程で着ける場所。

そこは今シェアハウスになっている。

不動産賃貸という、結局はこれを買えば年間いくら

収入があって、税金がいくらで経費はこれくらい。

そう言う計算がキチンと出来て初めて成り立つ世界なのに、

どうもワタシはそう言うキチンと数字、ちゃんと計算が出来ない人間で💦

数字に強くならなきゃと思ってても、分からないモノは分からないし。

そうなったら仕方ないので

「ここは面白いか、好きか、運営して自分は楽しめるか?」

みたいに考えて動くしかないのかなぁ?

不動産賃貸や投資を

そんな適当な考えでやっちゃダメだわね(^◇^;)


今月も今日までに全ての入居者さんからお家賃を頂戴いたしました。
ありがとうございます❣️m(_ _)m
これで来月も何とか暮らしていけます(笑)



サポートをいただけるならば、それはそれは大感激です❣️毎日発信を続けることが、自分の基礎トレーニングだと思っています。サポートを励みに発信を続けます💓