生命より家族より「お金」が大事⁉️
ひどいタイトルだな。言いたい放題言ってるよ。
西原恵理子氏の本のタイトルで「この世でいちばん大事な「カネ」の話」って本がある。題名に引かれて発売当時に早速読んだよ。西原氏が生まれ育った故郷高知でのことやその後上京してからの話。全てのエピソードが面白く、あっという間に読了した。その後もカバーをかけて持ち歩き、何度も読み返した。
西原氏の父はギャンブル狂いで破天荒な生き方をしていて、そのために命を落としてしまった事。そして故郷で暮らしたら未来はないと上京した。そんな生き方を通して学んだ「お金との付き合い方」。
かなり気に入って読んだ割には、細かい内容は覚えていないんだけど、「結婚相手に経済的に依存して生きるのはギャンブル並みの不安定な生き方だよ」と繰り返し書いていたと記憶している。
その他、誰の本だったかYouTubeだったか忘れたが、女は結婚することによって不幸や貧困に陥ってしまうことが多い、と書かれていたように思う。結婚して幸せになれる女は確率的に僅かだ、とそこでは言われていた記憶がある。確かにそういう部分はある。
一生懸命真面目に生きて、向上心を持って学んでいる女性は多い。だけど一時の感情に支配されて人生の伴侶の選び方を失敗しただけで、立ち直れないくらいのダメージを負ってしまう。日本のシングルマザーの貧困など、目に余るものがあるよね。まともな結婚生活を営む事が出来れば、ひとりで子どもを抱えて苦労することもなかったのに。
家族は大事だし、自分自身ももっと大事だ。その大事な家族と自分自身をしっかり責任を持って守りたいと思ったら、何より経済的な裏付けがないと。本来、人の命は何にも代え難いほどの重さだ。だけど、いくらそんな気持ちがあってもお財布の中身が空っぽだったら?米櫃には一粒のお米さえなく、どうやって大切な自分や家族の命や生活を守れる?
不慮の事故や災害で大切な家族を亡くしてしまうという、どうにもやりきれない不幸は時にはある。だけど、予備知識があったら防げることは出来るだけ防ぎたい。女だって誰かに経済的に依存せずに生きられたら。
そんな思いを強くするのが、西原理恵子氏のこの本。以前読んだ「この世でいちばん大事な「カネ」の話」を補強した内容になっている。Amazonで発注して直ぐに読み出して、面白くてあっという間に読了した。時に乱暴な表現だし、本音炸裂でちょっと目を白黒させてしまうかも知れないが、特に若い女性に勧めたい本だ。その分だけ筆者の本気度が伝わってくる。「ここんところ抑えなくちゃ」って内容がぎっしり詰め込まれている。
西原氏はみけ子より2歳年下らしい。すると今は60歳になったところか。これまでの人生の集大成のような内容かと思う。一度は目を通して欲しいと思うわ。
↓琺瑯製のポット、直火もOKです。灯火親しむ頃、このポットで沸かしたお湯で、お茶でもいかが?