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自分の家でもない場所に勝手にカーテンを作って掛けた話

もう30年くらい前のこと。ダンナがある時外科的な手術で1ヶ月ほど入院した。命に関わる病ではなかった。そこは外科の病院で、怪我をした人が入院して来ているのがほとんどだった。ダンナは怪我ではないが、足に痛みがあってその緩和のために手術を選び入院したのだ。

ヒマだったので、みけ子は毎日見舞いに行った。入院先の病院で出されるお弁当の量が多く、食べきれないから食べに来て欲しいってダンナの話もあった。

それをまともに受け取って、病院食として出される人の弁当を食べに行くみけ子もみけ子だよ💦当時、勤めていたパート先から入院した病院が近かったってこともあった。まだ子どもができる前のことだ。

外科の病院だから、病院の食事はごく普通の仕出し弁当だったよ。そしてそこの入院患者は、内科的な病気ではなかったから食事もごく普通のもので平成時代だった当時、病院内で喫煙なんかも自由に行われていた。

今じゃ考えられないが、病院内に喫煙所が設けられていた。それも仕切られた場所などではなく、ただ病院の建物の一角に灰皿が置いてあるだけ。つまりはタバコの煙はその場所から風に乗って四方八方に広がって行く訳。現在みたいに副流煙とかがあまり気にされていない時代だったんだよね。

みけ子は昔からタバコが大嫌いで、喫煙に対してアレルギーって言っても良いくらいに嫌っていた。自分の近くで喫煙する人からは速やかに離れる。そうできない場合はやめてくれるように言う。そんな態度が自分のデフォルトだった。嫌なことは絶対イヤで許せない人だったので、そういう態度で周囲から「煙たがられても」(笑)全然平気だったよ。

それでダンナの入院先の外科病院でのことね。院内に喫煙場所があり、その煙が院内に広がり、病室にまで入ってくる。通風と人の出入りのために病室のドアは開放してある。タバコの臭いは病室に入り放題。ちょっとばかりガマンのならない環境だった。

タバコの煙や匂いが嫌で入り口のドアを閉めても、個室じゃなかったからすぐに開け放たれる。病室内は常にタバコ臭い。もう我慢ができなかったみけ子は、その病室の入り口に勝手にカーテンを手縫いして吊った。そうやって空気の流れを少し遮断するだけで、タバコの匂いは軽減した。

ドアの入り口を防ぐ大きさの布地。自宅に、その場所にかけても十分なくらいの使っていない大きい布地が1枚だけあった。

大きな唐草模様の風呂敷❗️


病院の人の許可をとったのか取っていなかったのか、もうすでに忘却の彼方なんだが、当時のみけ子なら自分勝手にそんなことをしてしまいかねなかったね💦

色はグリーンではなく、濃紺だったと思う

入り口にカーテン様の布をかけたら、案の定タバコの臭いも煙も入って来なくなった。それでめでたしめでたし……になる訳もなく(笑)目立つ大きな唐草模様の風呂敷製のカーテンは、その病院の医院長の目に止まり「どうしてあんな布地が?!」って話になったらしい。当然外す話になったのだがこっちからは「喫煙場所からタバコの臭いや煙が入ってきて困る。常時ドアを閉めるのがダメならカーテンで塞ぐしかないから」と理由を言ったら、間もなくそこには新しく見栄えのするちゃんとしたカーテンが取り付けられたよ(爆)

……って30年近く前の、オカシなエピソードを思い出した。みけ子は昔から変な人間だった。こんな変な人に付き合い続けているダンナもイイ迷惑かも知れないね。

教訓
目に見える場所を変化させると人の意識も変わる

↑それ教訓なの?!


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櫻井みけ子久美
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