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ボン・マルシェに想うこと
もう10数年。パリを訪ねれば嫁さんに連れられて、必ず詣でているボンマルシェLe Bon Marcheの話をしたい。パリ7区バック通りにある世界最初の百貨店である。マルシェと云うのは廉価と云う意味。その名の通り、優雅な趣きはあるが右岸の高級デパートとは一線を規している。
現在、食品/生活館とファッション館に分かれており、我々はもっぱら前者のほうを訪ねる。訪問の際は、たいてい僕は近所のカフェ乃至館内のカフェで待機となる。館内を物色して歩くのは、嫁さん一人あるいは同道したウチの娘たち、ウチのお客さんである。僕はカフェで書を紐解く。ヒモトクとバラバラになっちゃうけど・・
だいたい滞空時間は3時間ですな。僕にも嫁さんにもちょうど良い時間だ。朝、開店とともに入って、そのままお昼近くまで館内を彷徨。それからランチへ出かけるというケースが多い。
すぐ傍らにあるエルメス・リヴゴーシュだと、こうはいかない。
エルメスブティックの二階は素敵なカフェが有って僕のお気に入りなんだが、店そのものが生活用品中心で構成されているので長期滞空形ではない。長居しても小一時間と云うことで、こちらは店内彷徨のお供を召し使った後、一緒にカフェするという話になる。
これを一日で消化するということになると、朝AM8:30ホテル発→AM9:00カフェで朝食(ホテルではしない)→AM10:00ボン・マルシェ→PM1:00ランチ→PM3:00エルメス・リヴゴーシュ→PM5:00あたりまでかかって、夕方になってしまう。だからそのままもう一軒、左岸のチーズか専門食材店あたりに寄って、その日は終わり。一度荷物をホテルへ置きに行って、ひと心地付いてからディナーに出かけるというのが定番コースだ。
嫁さんに言わせると、ボンマルシェは一日遊んでも飽きない「買い物の遊園地」だそうだ。ん~なるほどね。遊園地そのものが、あまり好きじゃない僕に向かない場所なのは、そのせいなンだなぁ。そう思う。
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