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【2/16】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『二人の妻を持つ男』(パトリック・クェンティン)
2月16日のウォーキングコース
若宮大通(9:30)~大津通南下~栄交差点~伏見~納屋橋~笹島交差点~名古屋駅ミッドランドスクウェア前(10:10)
今日も午後から出勤なので朝からウォーキング。ここしばらくは一時ほど寒くないので助かってます。でも明日からまた寒くなるような・・
先日、『二人の妻を持つ男』(パトリック・クェンティン)を読了しました。初版は1960年で、アメリカ国内で出版されたのはさらに遡ること5年の1955だそうです。以前東京の古書店街でタイトルに興味を惹かれて買っちゃった覚えがあります。いわゆるレコードの「ジャケ買い」みたいなものでしょうか。
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「二人の妻」とは、以前結婚して離婚した女性と再婚した女性の二人をさしてます。何不自由なく夫婦生活を送っている主人公の男性が久々に会ったかつての妻の変わりよう(落ちぶれよう)に同情したのか、いつしか惹かれてしまいます。その後、かつての妻の恋人が殺害されたため、彼女に容疑がかかってしまいますが、無実を証明するためには現在の妻に夜一緒に過ごしたことを告白しなければならない・・ジレンマに陥った主人公は結局すべてを打ち明けてかつての妻のアリバイを証明しようとした、というストーリーです。
100ページ目くらいからミステリー風になってきて、結末はアッと驚く展開になります。「まさかあの人が犯人だったのか」とどんでん返しが楽しめた作品でした。
もともと主人公は社長の娘と結婚して重役として昇進するのと引き換えに、社長の言いなりにならざるを得ない、今でもありそうな状況になりますが、最後は勇気を出して会社を辞める決断をします。まあ、この結婚が誤りの始まりであったようで、のちに「私は実際のところ彼女(再婚した妻)を愛していなかった。ただ愛さなければならないと思っていたに過ぎない」と語ってました。これは深くて考えさせられるセリフでした。こんな作品が埋もれてるので「創元推理文庫」は侮れません(^_-)-☆