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【8/21】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『夜の湖』(黒川重吾)

8月21日のウォーキングコース
若宮大通(8:00)~大津通北上~栄交差点~伏見~納屋橋~笹島交差点~名古屋駅ミッドランドスクウェア前(8:40)

 今日はお休みで朝からウォーキングしました。納屋橋の「イチビキ」の整理権をゲットするのに都合がいいように若宮大通(矢場町)からスタートして納屋橋まで来たんですが・・なんと「19日から21日までお休み」との張り紙が(*_*;残念、また次回平日にチャレンジです。


 先日、『夜の湖』(黒川重吾)を読了しました。登場人物が前回読んだ『飛田ホテル』とは違って、現実感のある人たちなので読みやすかったですね。

・「鳥の家」
とりあえず亭主に不満はない、なので言いずらい、何も言えない妻の閉塞感が爆発する切ないお話です。今でいう「イヤミス」かな。

・「暗い川」
黒岩先生お得意の?複雑な人間関係で育った父と子が年月を経て分かりあうストーリーです。いつもの通り悲しい結末ですが読後感はそんなに悪くありません。

・「残雪」
結婚を切り出すと態度が変わったり避けたりするクズ男(?)への復讐劇でした。

・「黒い磯」
ミステリー色の強い作品でした。荒れた海では救命胴衣を着けていても着けていなくても結果は同じだったという不条理。ラストの慈悲のなさも印象的でした。

・「夜の湖」
友人を装った姉妹に翻弄される?男が描かれてます。

・「谷に舞う花」
娘の居所を探す中年男性の冒険という感じでした。思わず感情移入してしまったのは僕も中年だからでしょうか(笑)。

・「鉄が鳴る道」
実直な男が巡り合った幸せ。こういう小説ではたいていそれがバッドエンドに反転するんですが、ここではそうならなかったのが意外でした。

・「宣託」
50歳を超えたサラリーマンの実情が描かれててちょっと辛い(苦笑)。偶然に恵まれすぎの感もありますが、まあ良かったね☆

ちなみに、どのお話にも共通ですが、氏の著作には珍しく、愛欲シーン(?)がほとんどありませんでした。全体的にリアルな展開でしたね。

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