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【2/3】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『断崖』(井上靖)
2月3日のウォーキングコース
若宮大通(21:00)~大津通北上~栄交差点~伏見~納屋橋~笹島交差点~名古屋駅ミッドランドスクウェア前(21:40)
今日は仕事で帰りが遅くなったのでウォーキングをスタートしたのが遅くなりました。雨がパラついてたけど何とか上がってて良かった。
先日、『断崖』(井上靖)を読了しました。
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井上靖氏との出会いは、中学一年生だったかで、課題図書に『あすなろ物語』が指定されて読まされた(!)ときからでした。当時は文庫本なんて「陽の当たる坂道」(石坂洋次郎)しか読んだことなかったんですが、教科書で読まされるものとは違って読みやすくて良かった覚えがあります。
氏の作品では、『敦煌』や『天平の甍』のような紀行・歴史ものよりいわゆる「中間小説」のほうが好きですね。その「中間小説」の中でも、旧制高校が舞台の作品だと、登場人物のキャラクターがやたら自信満々だったり、エリート意識が強い人が多くてちょっと苦手です。でも格闘技好きの僕としては、井上靖氏が第四高等学校で「高専柔道」をやっててそれが書かれてる作品もあるのが興味深い(『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』参照)。
この『断崖』は昭和20年代(もしくはそれ以前)が描かれていて、当時の風俗が書かれていてとても新鮮でした。清張作品とは違って事件とか殺人とかは起きない平和な(!)世界なのが読みやすくていい。
他の作品の書評にもありましたが、氏の作品に描かれる女性ってなぜかみんな魅力的なんですね。言葉遣いがみな優しく丁寧なのがポイントなんでしょうか。