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猫とカリカリ泥棒


〜〜いや、違うんですよ。
泥棒なんて失礼な〜

私たちは猫様が食される「カリカリ」という丸平ったい食べ物をお守りしている妖精なのです。
いわば猫様のお遣いだと自称しております。

「それはいいけどアンタらどんな事してますのん?」と思われるでしょう。
はい、ではちょっと私たちのお仕事を紹介させていただきます。

猫様にもよるとは思いますが猫様たちが食事をなさる際よくこぼされるでしょ。
その弾き飛ばされたカリカリは家具の隙間などで見つけられないまま劣化していく事が実に多いのです。
SDGsが叫ばれる昨今、私たちはそれを拾って適切に管理するという役目のために生まれてきました。
しかしまぁ〜このお役目は大変な重責でございますよ。
大概の猫様は者の気配に聡くそして食べ物に関しては凶暴でありますのでそりゃ〜もう命懸けの大変な仕事であるのです。

そしてそうやって集めたカリカリは猫様にお返しする日まで大切に保存します。
埃をはたき、隙あらば襲ってくる「G」からお守りしたりもします。

猫様のために勤勉に働いてます

そういう過酷な日々を乗り切るために私たちは体を鍛えております。  例えば

素早く動くための体幹づくり
物事に怯まない精神性を保つための度胸試し

そういう日々を過ごし秋が巡ってきましたらいよいよですな。。
大安吉日の良き日に猫様のお皿にカリカリを戻します。

何の見返りもなくただカリカリを守る。。
はい、これはもう無償の愛でございます。
このように見えない世界で活動する私達のようなものを世間ではUMAと呼ぶのかも知れませんね。

ではまたどこかでお会いしましょう!


以前書いてましたカリカリ泥棒の続編です。
去年描いていましたものを加筆修正しました。

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