間違った道などない👍
イギリスのカンタベリーを出発して43日。アルプスを越えてイタリアに入り、ようやく巡礼路の半分を歩きました。いやぁ〜、長いね、Via Francigena。
この巡礼路は中世初期から有名で多くの人が歩いているのですが、カンタベリー大司教となったセジェリックがはじめて、公式な記録として残したことから、現在では彼の足跡が公式経路となっています。
セジェリックが辿った道は、用事があってそうなったのか、それともただの気まぐれか、ローマへの最短距離を結んでいるわけではなく、ジグザグに歩いていたり、遠回りをして町と町を結んでいたりします。
確実にセジェリックの足跡を辿りたい人は、彼の行ったとおりに歩めばいいのですが、私はそこそこ早めにローマに着きたいので、グーグルマップなどと見比べながら歩みを進めています。
とは言っても、確実に点と点を結んで進めるわけではありません。
地図の上では一本道でも、実際には分かれ道がいたる所にあり、ちょっと見落せば、明後日の方向へ行きかねない。標識を信じて歩けば、実は大回りだった🤦♀️ということも。
毎日長距離を歩いている中で、けもの道に迷い込む、5km増し、なんてことがあると、急にドッと疲れを感じます。
アプリのマップの感度が鈍くて、しばらく歩いたあとに突然、とんでもないところに現在地がジャンプ‼️😵なんてことがあると、怒りが込み上げてきます💢
ある時は、山勘で歩いた先が行き止まりで、素直に引き返せばよいものを意地になって林の中を突き進み、両手で木の枝を掴みながら這い上がって、どうにかこうにか登山道に戻った、なんてこともありました。
それでも次の町に行き着いてるのだから、もうすっかり開き直って、私は失敗しない!間違わない!と短絡的な発想で突き進んでいる…というわけではありません。
思っていたのと違う💦ということが起きたら、軌道修正をする。備えられることは全て施す。
前回の苦労を教訓にして、以降の道程に活かしています。
おかげで今では迷いなくスイスイと歩いています…と言いたいところですが、巡礼路はそう甘くない。
ある時は良好、ある時は🤷♀️そしてまた、何かを学ぶ。
全ての道に正しいも間違いもありません。あるのはいろんな経験が積み重なっていくという事実だけ。そして一歩一歩ローマへと近付いていく。これが私の巡礼路なのです。