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京都四条大宮の清宗根付館へ行く。
先日訪れた京菓子司 亀屋良長さんは京都の四条大宮にあって
その四条大宮には
根付専門の美術館・清宗根付館があります。
ここもおすすめ。お菓子だけ買いに京都まで行くのもアレなんで寄ってきました。
ちなみに【根付】とは
和装の際、巾着や煙草入れを帯に吊り下げて携帯するのに
留め具となるアクセサリーのようなものです。
象牙や水牛の角、木材などで作られて
細工が細かく表現もユニークで楽しいものが多いです。
こちらの美術館は、江戸時代のものから現代のものまで5000点以上の根付が収蔵されているそうで
企画展や常設展で400点ほどを展示するのだとか。
そして特筆すべきは
なんと、建物が1820年に建てられた武家屋敷なんです。
1820年。文政3年。江戸時代。古いです。
門構えが立派です。
私が到着した時、お向かいが壬生寺ということもあってか
新撰組のコスプレをした女の子たちが門を背に写真撮影をしていました。
門をくぐって正面に式台玄関があるそうなんですが
ええっと。閉まってたような気がします(コスプレの子らが前にいて確認不足)。
正面の式台玄関ではなく、
脇の小さな入り口から入って入館料を払い、座敷に上がると展示です。
展示の部屋は、什器があるために小さくこじんまりと感じますけど
中庭を望む奥座敷は広くて、そして端から端まで長い縁側。
庭を眺めながら縁側を進むと庭の奥に井戸がありました。
それから順路に沿って各部屋の展示を見て
最後におくどさんに出ます。
おくどさん。その側にもまた井戸。
おくどさんでどんな料理を作ってたんかなぁ…などとしみじみ思いながら
上を見上げたら、小さな明かり取りの窓がありました。
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それから急勾配の階段を上がって屋根裏部屋にも展示をしてあります。
昔の日本家屋の階段はものすごく急です。
登り降りがヒジョーに怖いですが、この空間を上下に使うのが
身体を整えるのに良いんだそうです。
普通に普段の生活をするだけで身体が整う家。
昔の日本の家はいいですね。畳といい、木の引き戸といい。静かで落ち着きます。
細工の細かい小さな根付を寄り目になりながら沢山鑑賞し
そして、江戸時代のお武家さんの生活にも想いを馳せた1日でした。