ぼんやりした毎日のために#1

先週までは永遠に寝ていられたが、今週に入って昼寝しすぎると夜眠れないようになってきた。

回復してきているということだと思うが、やれることが少ないのに起きているのは案外しんどいものだ。

起きていられる時間は長くなった代わりに、音や光への過敏さが出てきた。
「動けるようになってきたけど、あまり刺激が強いのはダメだよ！」と脳が言ってるんだと思う。

だから、暇している。

本は読めるがハードな物語は刺激が強いので、エッセイなんかを読んでいる。
でも、8時間も読むものじゃない。

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元々ずぼらな性格だが、刺激に敏感になったことで細かい汚れが気にあるようになり、家の掃除を熱心にやるようになった。
掃除をすると収納用品が欲しくなるが、それを選びに行く元気はまだない。
なかなか難しいものだ。

そんな暮らしの中で気分を上げてくれているのはネイル。
普段細かいことは苦手なのだけど、こういう時にはそれだけに集中できる作業は脳の消耗が少なくていい。

思い通りにならないこと、もどかしいことが多い日々の中でも、自分のちゅるんとしたオレンジ色の爪が目に入ると「そうはいっても爪はかわいい」と思えて幸せな気持ちになる。

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刺激を減らすために、最近「メガネを外して暮らす」という方法を身に着けた。
刺激に敏感になっているなら、見えるものをぼやけさせちゃおう！という逆転の発想だ。

これが、案外いい。

こういう状態になってからは、気に入って買ったはずのムーミン柄のブランケットやアジアンなラグマットを見ては「刺激が強すぎる！けしからん！！」と思っていたのだけど、ぼんやりしか見えないので腹も立たない。

いいぞ！視力0.2！！
今の自分には、このくらいの世界の見え方がちょうどいい。

こんなことを感じる日もあるんだなぁ。
ひとってふしぎ。