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結局介護って下の世話ですよね問題について。

シモノセワさんって人がいたら、多分ロシア出身だと思う。
きっとフィギュアスケートが上手で、すっごいきれいな人。

でも、実際のシモノセワは、きれいなロシア人ではなく、介護職を苦しめるマジックワードだ。


私が身内に介護をやります、と初めて言った時に返ってきた言葉は、
「私だったら他人の下の世話なんて絶対にできないな」
だった。

圧倒的マイナスイメージ!!!「下の世話」というワードの破壊力!!!

それ以降も、仕事の話をして、「下の世話」というワードが返ってくるたびに、私のMPはちょっとだけ削られた。

でも、冷静に考えてみると、保育士さんだって、看護師さんだって、「他人の下の世話」はしているはず。
なのになぜ、圧倒的に介護の仕事に下の世話のイメージがついているんだろう?



確かに、仕事している時間のうちの下の世話をしている時間、シモノセワ係数は他の仕事に比べてかなり高い自覚はある。

でも、だからといって「介護=下の世話」と考えるのは、ちょっと違うんじゃないかな、と感じている。

例えば、企業で人事をしている人がいたときに。
日々やっていることは、スケジュール調整や説明会の開催、採用サイトに掲載する文章を書くことなどかもしれない。
それらはすべて「より自分の会社に合っている人を採用する」ために行われていることで、そのために人事の人は働いているんだと思う。

私たちも日々下の世話をしたり、排泄周りのことについて考えたりしているけれど、そのとき考えているのは「どうしたらより目の前の人が快適に過ごせるか」ということだ。

(私達がどんなことを考えて働いているかもっと知りたい方はこちらを。)

看護師や保育士が下の世話という言葉で語られないのは、その先にある「患者さんの健康を守る」や「子どもたちの成長をサポートする」という目的が世の中にも伝わっているからなのかな、と思うのだ。

昼休みに入った職場の休憩室。
ぼーっとテレビを見ていると、看護師から声を掛けられる。
「〇〇さん最近お通じ出てないね~」
「そろそろ下剤ですかね?あんまり溜まってくると〇〇さん上から上がってきちゃうしご飯も進まなくなってきてるんで。」


今日も私たちは、利用者さんの健康と生活の質を守るために、下の世話をしている。




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