ひとりが世界を照らす大きさ|【MikaGoRock美加語録】
知り合いの歯科医に久々に会った。
彼は志も高く誠実で、時々感情的がほとばしったりもするけれど、仕事に関して完璧主義で、その姿勢は頭が下がるほどの熱意。
その日はなぜか、私の個人的な近況などを打ち明けた。すると、いきなり彼が自身の心情を告白し始めた。。。
「ぼくは自分にずっと自信がなかったんですよ。でも、もう少し自分を大切にしようと思い始めたんです。
今年に入ってかあかなぁ。ちょっと静かに過ごす時間や、子供と公園に行く時間とか。
周りはもっと自信をもっていいのに、というけれど、どうやって自信を持てばいいのかわからなかったんです。
でも自分の時間をきちんととることで、自分を大切にしてもいいんじゃないかと思うようになってきたんです。」
あんなに有能な彼が自分に自信がなかったことは驚きだったが、それを他人に告白できるという事にも驚いた。
そういう彼の声は全く別人にように柔らかいトーンで、自分自身に慈しみを与えるような声だった。
そのあと、なんだか嬉しくなった。
彼が自分自身であることを決めた時、私の心もその光で軽く明るくなった。
そして未来の世界への希望を感じた。
一人の人が自分に戻ることは、こんなにも広く世界を照らし、一見関係ないような人にまで影響を与える。
その彼がいる場所全体が明るく光っているのだ。
そして同じスペースの中にいる人たちは、みんながなんだか楽しそうなのだ。
つまり全てが繋がっているというはそういう事なのだと思う。
自分を大切にするという事は、決して利己的でも保守的な事ではない。
とんでもなくロックで、他利的な光。
(photo: ©MikaRin)
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