消えていく言葉たち｜トランス・ソウル
一瞬一瞬を
並べてみたら
風を切って
ただ走っている。
感慨も
思考も
感動も
沸き起こることなく
存在と大自然を
阻むものは存在しない。
間を埋めていたのは
絶え間ない思考。
私と大自然の間には
命。
その事実だけがある。
太陽を隠した空には
七色の彩雲が
輝き消えていく。
向かい風が吹き
雨が降り
木が枯れて
幸せか
悲しいか
その本質は影響されず
ただ過ぎ去っていく。
命はただそこにあり
数珠のように
並べてみたら
リズムだけがあった。
幻は
ただ流れていく。
そうして
本物の命に
触れる瞬間は
たんたんと至福。
(photo: ©MikaRin)
MikaRin Youtube 音楽チャンネル
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