お嫁さんの勇気ある告白
ある日、お嫁さんからLINEが届きました。
開けると、何だか神妙な文章。
どうも、息子と喧嘩をしたという内容。
しかも、初めてではないと書いてありました。
居ても立っても居られず、すぐに電話を掛けてみました。
すると、
『御母さん、すみません!!
話そうか、迷ったんですけど。。。
でも、私では抑える事ができなくて。。。』
とても、申し訳なさそうな声でした。
『こっちこそごめんね!』
と言った後、しばらくお嫁さんの話を聞いていました。
内容は、子育てについてでした。
これは、上の子がまだ1歳になっていない頃の話です。
この頃って、子供は『ママ』が一番ですよね。
時期的に。
世のお父さん達は、本当に可哀そうだなとつくづく思うくらい、子供に見向きもされない時期ってありますよね。
どんなに頑張っても、やっぱりママ。
息子はとても子供が大好きで、大好き過ぎてやきもちを焼いたんですね。
可愛がっているのに、全然自分に寄って来てくれない娘に腹を立て、携帯電話を床に投げつけ壊してしまったと。
話をしても話にならず、お嫁さんはその夜子供を連れて実家に帰ったそうです。
次の日、息子が迎えに来て一緒に帰って来ました、って言っていました。
しかも私に話をしてくれた時は何と3回目だと。
もうさすがに、これ以上はと思って連絡をしてきたのです。
それには私もびっくりでしたね。
何しろ、そんな息子を見たことなかったから。
すぐに、息子に電話をして静かに話をしました。
ちょうど今ぐらいの時期って、子供はママが一番なんだよ。
でもね、パパが嫌いなわけではないんだよ。
この時期が過ぎれば、パパ!、パパ!って言ってくれるようになるから。
それまで、見守ってあげてね。
そう言うと、静かに頷いて『冷静にならないとね』って。
お嫁さんは、『また何かあったらお願いします!』って言ってましたが、それ以来、私の出番はありませんでした。
今では、『パパ!』って寄ってくるようになったので、もう心配はしていませんが。
毎日子供達をお風呂に入れて、子供達を寝かせるまでお嫁さんと一緒に子育てを頑張っているようです。
自分がお嫁さんの立場だったら、こんな告白を義理のお母さんにはきっと出来ないと思います。
言った所で、は?
って返事が返ってくるだけでしょうから。
でも、ちゃんと言ってきてくれた。
そんな勇気のあるお嫁さんにありがとうと言いたいです。
こんな私を頼ってくれてありがとう。
いつも、息子より先に子供達の写真を送ってくれてありがとう。
私は築けなかった嫁と姑の良い関係。
今度は、姑として良い関係を築いていきたいと思います。
お付き合い頂きありがとうございました。