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感覚を研ぎ澄ます〜夫婦編〜

私は何でも言語化して感覚を認識していくタイプみたいなのだけど、夫は体験を通してスッと自分に落とし込んでいくタイプ。

先日、3回目のちょこっと会を開催(月一回の夫婦ミーティング)して、お互いの想いを共有したの。

内容は5月の振り返りと6月の予定の確認、目標、それぞれからの報告や相談などで、あっという間の2時間だった。

そこで議題に上がった「五感を大切にして、日々を楽しむ」ことを少し言語化しておきたいと思う。


夫婦ミーティングって面白い

普段から会話してるし、困ったらその都度解決してるし、と思うのだけど、ミーティングの機会を作ると仕事柄なのか、議論が白熱する。

ミーティングする、という意識もあるからよね。

これはちゃんと話しておきたい、共有しておきたい、来月を楽しむために一緒に考えておきたい、そんな議題をそれぞれ考えて持ち込む。


予定の確認まで終わってから、私からと夫からとそれぞれ出した議題は、

私「三男の就学までの流れ(レジュメつき)」

「私のメンタル不調に関して、来月の対策」


夫「夏のキャンプに向けて必要な物品の検討」

「6月の仕事の状況と予測」

「デートリベンジ計画」

「夫婦の楽しみであるアレの世界を広げる工夫」

………オイ。


めちゃくちゃウケた。

真面目な顔して、最後のテーマは…なんて言うんだもん。

ぶっちゃけちゃうと、新婚当時、血の気の多かった(←今思えばこの辺でドン引きか?)私はよく誘ったんだけど、夫に断られることって多かったのよ。

それがここへきて、夫のスイッチがめちゃくちゃ入ってる。

思春期か!(←私がおとなしくなって、手懐けやすそうだからかも?笑)


まぁね、夫はいろんなことを「全てを抑制する方向」に力を使っていたという感じで、ポーカーフェイスで自分からは行動しないという徹底ぶりがすごかった。

たくさん傷ついて、考えて、出来上がった処世術なんだろうと思う。

そんな夫からはあらゆる欲を感じなかったものね。

今は嬉しそうに笑いながら、すぐ体が反応しちゃうって話す。

ああ、純粋な少年っぽい、カワエエ!

ああ、こんなこと言葉にしてるって知られたら、めちゃくちゃ怒られそう…ごめん。


でも私は嬉しいんだ。

なんか人間くさくなってきたっていうかね。


白熱した議論の末

オレが最近ハマってるのは…

私が心地よい感覚は…

真面目に語り合う2人。


私「そういえばさ、ここ最近の我が家のテーマって五感を楽しむってことだと思うのね。

 これも五感を楽しむひとつの行為よね。

 感覚を研ぎ澄ましていくわけじゃない?

 集中できてなかったり、相手や自分の感覚に意識が向いてなかったら、楽しめないよね。」


生活をしていると、どうしても何をやったかやらないかっていう、行動の方にばかり意識が向きがちじゃない?

だけど大切なのは五感をどれだけ満たせるかなんじゃないかって、私は思ってるし、夫も肌で感じてる。

キャンプもそのひとつなんだけど、夫婦の時間もできるだけ五感を楽しめることを一緒に試して、世界を広げていきたいねって話で締めた。


そのあとの夫はスゴくて(笑)

こんなにも意欲的に自分でやろうと思ったことを実践している行動的な夫は初めて見たよ。

いろんな夫の第一歩を大切に捉えていきたいと思った。

夫も夫なりに、自分の殻を破ろうとしてるのかもしれないしね。

私とは全然違うことを感じたり考えたりしていて、私が悩むことには悩まないみたいだけど、私が思ってないところですごく考えてる気はしてる。

私と違って、その想いを誰かに共有したい、理解してほしいという欲は少なくて、私はその内容を知ることができないことの方が多いんだけど、行動の変化で実感する。

最近で言えば、先日記事にも挙げたんだけど、デートの予定が決まってないことの不満を伝えたとき、「難しかったら私に投げればいい」という私に対して、「投げるのは罪悪感」と答えた夫。

その言葉を聞いて私はハッとしたし、夫も改めて自覚したみたいで。

そこに私が「投げるよりも意志を伝えない方が不誠実」と言い切ったことで、夫の中の何かが弾けた感じがしてる。

あれから何かとめちゃくちゃ行動的になっているんだもの。


夫婦の変化

10年前の夫婦の姿がすっかり反転してる。

面白いよね。

夫も私も、今までとは違う自分を体験してる感じ。

自分に足りなかった部分を体験して、より深めていく過程なのかもしれないね。


昨夜はね、

夫「オレさ、みかんちゃんとの未来がこんなカタチになってるなんて、想像もしてなかった。

 悪いイメージもなかったけど、いいイメージがあったわけじゃない。

 結果的に結婚してすごく良かった。」


私「悪いイメージがなかったから結婚したんだろうね。

 じゃなきゃ夫ちゃんにこんなバンジーできないでしょ、はは。

 私はね、明確なイメージがあったよ。

 まさに今の状態を目指してた。

 ちゃんと心からつながりたいと思ってきたし、話ができる関係でありたいと思ってきた。

 だから、そこから逸脱するような状況に陥ったら、無意識に方向修正しようと試みてきたんだと思うし、話を投げかけてきた自覚はある。

 だけど、そこに夫ちゃんがどう反応するかまではコントロールできないわけで。

 私の危機感にしっかりと耳を傾け、一緒に考える姿勢を常に保ってくれた夫ちゃんがいたから、今のうちらがあるんだと思うよ。

 面白いよねぇ、人間関係ってさ。

 私、社会のちょっと遠い距離感で上手くやるのは苦手なんだけど、ちょっと親密な関係、つまり相手のベクトルがちゃんと私を見ているって状態での関係性を大切にするのは苦手じゃない気がする。

 仕事でもそれの繰り返しだったしね。

 私、今のこの夫婦の関係はもっともっと深まるイメージあるよ。

 夫ちゃんとなら、それが可能だって感じる。

 多分、お互いを高められるような関係性なんだよね。

 というか、そうでありたいしね。

 今のテーマは五感でしょ?

 一緒に楽しもうね。」


私が大切にしたい「人との関係性」

夫婦って関係に安心して、もしくは向き合うことやお互いを見つめるのをやめて、外にばかり注意が向いてしまう人も多いよね。

だけど、基本は家庭にあり、夫婦の関係の安定が心の安定につながると思う(そのカタチはさまざまだと思うけど)。


私は子どもたちを産んだとき、産めば当たり前のように親子の関係が成り立つものだと勘違いしてたのね。

でも違ったのよ。

関係というのは常に変化するし、お互いの努力でバランスをとっていく必要のあるものなの。

親だからってだけで、子どもたちをコントロールできるものではないしね。

常に相手を尊重し、適度な距離感で接することで、信頼関係というのは築かれていく、双方向のもの。

いろんなことが考えられるようになる思春期以降に、それまでの積み重ねって現れてくる気がするよね。

幼少期から学童期は落ち着かなかった息子たちが、思春期にグッと落ち着き、関係性が安定してくるのを感じているんだ。

もちろん、同時におろそかにしてきた部分もハッキリしたのだけどね。


同じように、夫婦の関係も家族の変化や仕事の役割の変化などで、バランスって常に保つ必要があると思っていて。

その都度向き合い、微調整していく必要がある。

それをしていくためには、外のことばかりに意識を向けるのではなくて、自分のことや家族のことにも意識をしっかりと向けて、変化を感じていくこと。

大事じゃないかな。


そう思うとさ、私がガッツリ仕事ができない状況に陥ったことも、子どものサポートが必須になった現状も、全ては意味のあることで、私が大切にしたいと思っている「人との関係性」を高めていくために引き寄せられた現実だったのかもしれないね。


※カタチは違うけど、本質は近いと感じたこの3人の夫婦のあり方

後編





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