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【京のブログ】(9)「誤った方法で承認欲求を満たす人」

 このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。

 今日は、「誤った方法で承認欲求を満たす人」について書きたいと思います。

 私が出会った人で、異常に承認欲求が強い人がいました。その人は若い女性社員で、上司や新人には異常なくらい〝自分は仕事が出来るアピール〟する人でした。そうすることで、自分の承認欲求を満たしていたのだと思います。

 しかし、その人はそれだけではなく、自分の気に入らない同僚(自分より仕事が出来る優秀な同僚)や、同性社員には陰険な嫌がらせをしていました。

 自分の気に入らない同僚が休みの日を狙って、他の社員に悪口や陰口など、ありもしない嘘を言いふらしたり、たいした問題にもならない些細な書類の置き場所について、上司に大げさに指摘して告げ口したりします。しまいには、本人がいるのにわざと聞こえるように、壁を隔てて文句を言っているのです。

 仕事の事であれば、直接本人に指摘して、改善してもらえば良いことです。

 それを、わざわざ上司や周りの社員に言いふらし、あたかも私は〝あの人より仕事が出来る〟と、過剰にアピールしているのです。

 はたして、そのやり方は、本当に自分が期待している「私は仕事が出来る人だと思われているという評価」に繋がっているのでしょうか。

 少なくとも私は、その人が仕事が出来るとは全く思いません。

 なぜなら、他人のことを悪口や陰口で蹴落として、相手の評価を下げたところで、自分の立ち位置は相手より上になったのではなく、たとえ仕事が出来たとしても、その行為をすることによって、逆に自分の評価を相手より下げていることにほかならないと私は思うのです。

 そもそも、仕事のできる人は、誰かと比べて自分が出来ると主張すらしません。私が出会った仕事が出来る人は、いつも謙虚な姿勢で、いつ仕事をしていたのかわからないくらい、いつの間にか仕事が終了しています。

 仕事が出来る人はきっと、人に見えないところで努力しているのではないでしょうか。そして、いつも他人ではなく自分自身と向き合い、能力を向上させることに意識がむいているのだと私は思います。

 ですから、相手より自分の評価を上げたければ、「努力して誠実に仕事を全うすること」に集中し、くだらない幼稚な嫌がらせをしないことです。

 仕事に対する誠実な姿は、必ず誰かが見ていて評価してくれるものだと思います。

 そこで初めて「承認」されるのです。

 〝仕事出来るアピール〟をする人に限って、仕事をサボります。面倒な仕事がある日に限って平気で休むのです。

 そもそも、そんな人がいくら自分で〝仕事出来るアピール〟したところで、誰も相手にしません。

 そして、そのことに、自分で全く気づいていないということは重大な問題です。

 なぜなら、気づかないことで、自分以外の誰かを踏み台にする幼稚な行為を繰り返し、相手を傷つけ続けているからです。

 少なからず、誰でも〝承認欲求〟はあるものだと思います。

 しかし、「自分以外の誰かを陥れてまで、満たさなければならないものではない」と私は思います。

 自分以外の誰かを踏み台にした評価など、初めから「無いに等しい」のです。

 逆に自分の評価を自ら下げ、立場を悪くしてしまう危険をもはらんでいると言えます。

 皆様の周りにも〝誤った方法で承認欲求を満たしたつもりになっている人〟はいませんか?

 今一度、自分の行動を振り返り、「相手を踏み台にして傷つけるのではなく、相手を思いやることができる」そんな素敵な人になれるよう意識してみませんか。

 きっと、そうすることで、「承認欲求ではなく、あなたの心を満たすこと出来る」かもしれませんよ。

 皆様の毎日が充実した日々でありますように。


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