マイナスっぽいことばを疑え
自己肯定感は低くていい。
『企画メシ 2023』の第2回で登壇いただく予定の、作詞作曲家・岡嶋かな多さんを調べると、目を疑うタイトルが飛び込んだ。
女性向け転職サイト「Woman type」のインタビュー記事である。
この記事をみて私は、先週土曜に行われた『企画メシ 2023』第1回の講義で阿部さんが語ったことばを思い出した。
比較することは、悪いことじゃない。
マイナスに捉えがちなことばも、光の当て方によって一概に「悪い」と言えなくなるのかもしれない。
そんな気づきをくださった、このことばたちを掘り下げてみる。
自己肯定感が低いからこそ
作詞作曲家の岡嶋かな多さんは、これまでオリコン1位を120回以上記録してきたヒットメーカー。
岡嶋さんは元々自己肯定感が低く、悩みがあっても「相手の時間を奪ってしまう」と思うあまり、周囲に相談ができないほど。
自己肯定感が高ければ自分から営業に売り込むことができ、もっとチャンスを掴めたかもしれない。
だが、自己肯定感が低いからこそ強みとして現れることもある。
岡嶋さんはそれが「仕事への向き合い方」だったという。
自信が無いからこそ、期待に応えようと一生懸命頑張る。
一緒に働ける喜びを忘れず、感謝の気持ちで仕事に取り組む。
だからこそ、昨今よく言われる「自己肯定感を高めよう」ということばに、岡嶋さんは違和感を感じていた。
比較した先がプラスなのであれば
『企画メシ 2023』で阿部さんは、「比較することは悪いことではない」と伝え、その後にこう語る。
比較した結果、「自分なんて」と自己否定に陥って諦めるのはよくないけど、悔しさと向き合って成長できるのなら、比較してもいい。
「人と比較してはいけない」と一般的によく言われるのはきっと、比較した結果自己否定に陥る人が多いからではないだろうか。
建設的な悩みなら、人と比べてもいいのではないだろうか。
「人と比較してはいけない」と思い込んでいた私には、救われた観点だった。
ことばを「積極的解釈」する
一般的に「これはいい」「これはよくない」と言われていることも、光の当て方次第で捉え方が変わる。
気づいてしまった。まずい。
こうなると、今まで「よくない」と思い込んでいたこと、教わってきたことを、疑わなければいけなくなった。
今まで絶大な信頼を置いていたビジネス書すら、たぶん「正解」ではない。
受け入れるだけの情報がどれだけ楽だったことか……。
物事を「いい」「悪い」で判断するのではなく、何事も「こういうところもあるよね」と言えるようになりたい。
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