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人への興味の無さが、いい方向に向いていると思う

昨年8月のMarbleコミュニティでの合宿で、こんな話題が出た。

「人に言われたい言葉や、逆に言われたくない言葉は?」

たとえば、「⚪︎⚪︎って優しいよね」という言葉がある。

一見ポジティブに捉えられるこの言葉も、ある人にとっては「自分を見た目だけで判断している…?」と思ったり、自分の本質をついていないように感じたりして、嫌悪感を抱くこともある。

この質問を投げかけることで、その人の考えや「こう見られたい」がわかり、すごくいい。そう思った私は合宿から帰った後、パートナーに同じ質問をしてみた。

「実は言われたくない言葉とかってある?しっかりしてるね、とか、真面目だね、とか」

するとパートナーから予想外の回答が返ってきた。

「俺、別にそういうの無いかな。そもそも人に興味が無いし、一定の距離を置くようにしているから、何を言われてもその手前でブロックされるんだよね」


常々、パートナーはメンタルが強いと思っていた。職場では誰もが言いにくいことも躊躇いなくズバっと言うし、同じ職場のパートさんに強い口調で何かと文句を言われても、平然としている(ように見える)。

なるほど、それは人への興味のなさが影響していたのか。
傷つくよりも先に彼は、相手の言葉を自分の手前で遮断していたのだ。

それはもちろん、いい方向にばかり運ぶわけではない。思ったことをすぐに口にしてしまうものだから、言葉を選ばないせいで相手を怒らせたり、傷つけたりもする。
そんな自分の性質を、パートナーは自覚しているので、日頃から私に「何かあれば正直に言ってほしい」と言ってくれる。「嫌だな」と我慢して一緒に過ごされることを、パートナーはものすごく嫌った。

何かと相手に遠慮してしまいがちだった私も、この言葉のおかげで「言わない方が逆に彼に失礼」と思うようになり、少しでも心に引っかかったことはすぐに言えるようになっていた。
そしてパートナーはその要望に(恐ろしいくらい、すぐ)応えてくれるものだから、ますます惹きつけられるのだ。


「そういえば、エビアンは言われたくない言葉とかあるの?」
パートナーは、逆に私に訊ねてくれた。

「エビアンには興味があるからね」

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