ニチアサの話がしたい vol,53
■今週のセイバー
・飛羽真とストリウス、2人の作家
セイバーが好きだ。大好きだ。その気持ちがずっと胸の中をぐるぐると駆け巡っていて、今週は観ながらずっと泣いていた。私も本が、ものを作るのが好きだよ、と繰り返し思いながら。
最終局面におけるストリウスと飛羽真の戦いを見るに、「セイバー」は最後までとことん「運命 VS 創造」の物語なのだなあとつくづく思う。「セイバー」における「全知全能の書」は、地球誕生から滅亡までの運命が全て記されている、オカルト界で言うところの「アカシックレコード」がモチーフであるというのは高橋プロデューサーが『東映ヒーローMAX』 vol,62のインタビューで応えていたとおりだが、面白いのは、「運命 VS 創造」は決して「ストリウス VS 飛羽真」ではないというところだろう。むしろどちらかに分けるとすれば、「全知全能の書(運命) VS ストリウス&飛羽真(作家)」と言えるのかもしれない。
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