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今、THE BLUE HEARTSが熱い

今、私の中であの伝説のバンド、THE  BLUE HEARTSが胸アツである。


私には3つ上の兄がいて、当時兄がTHE BLUE HEARTSがめちゃくちゃ好きでよく聴いていた。部屋には大きなポスターが貼ってあり、【ヒロト♡】と書かれたレプリカのサインまで大切に貼ってあった。
まだ小学生だった妹の私の耳にも自然にそのメロディーは入ってくるわけで、私も結構好きだった。


なんと、兄と、私と、母と3人でコンサートにも行ったことがある。


コンサートとか初めてだったので、兄も私もガチガチに緊張していた。
まわりがキャーキャー言いながら、ガンガンノリノリに体を縦に激しく揺らしている中、兄と私は終始棒立ち。体を揺らすことが恥ずかしかった。

そんな中、母は、笑顔で「ほら、あんたたちも!」と言いながら横ノリで手拍子していた。


その場面を今も鮮明に覚えている。
懐かしい。

と同時に・・・


もったいねぇーーー


今だったら!今だったら!もう頭ガンガン縦に振って、体を大きく揺らして、騒ぎまくるのに!!!!
今となっては叶わぬ夢だ。


あの頃は、歌詞というよりも、メロディー先行だった。
どの曲聴いてもどれもよく覚えている。


今、胸アツなのは、メロディーはもちろんだけど、その歌詞だ。
今の私に刺さって刺さってもう血だらけだ。


1番有名なのは、やはりデビュー曲でもある【リンダリンダ】になるのだろうか。


ドブネズミみたいに美しくなりたい


冒頭の強烈な歌詞はあまりにも有名だ。


ある夕方。
私はこの【リンダリンダ】をキッチンでかけながら、夕飯の支度をしていた。
長男は工作、次男はお絵描きをしていた。


もしもぉ僕がぁいつかぁ君とぉ出会いぃ話し合うならぁ
そんなぁ時はぁどうかぁ愛のぉ意味を知ってぇ下さぁいー


私は持っていた包丁をまな板にバンッと叩きつけ、


リンダリンダーーーー
リンダリンダリンダーーーー
リンダリンダーーーー
リンダリンダリンダーーーー


と、大声で叫び歌った。


なんだか超楽しい。


そこから母劇場開幕。


私は歌い踊り狂った。


リンダリンダーーーー
リンダリンダリンダーーーー
リンダリンダーーーー
リンダリンダリンダーーーー


この覚えやすいメロディーと歌詞が息子たちにも響いた。


長男が工作をやめ、床に転がり、ソファから飛び降り、はちゃめちゃに踊り狂い出した。

次男は、リンダリンダ歌いながら頭をガンガン縦に揺らし絵を描いている。


リンダリンダーーーー
リンダリンダリンダーーーー
リンダリンダーーーー
リンダリンダリンダーーーー


なんだこれ、めちゃくちゃ楽しい。


ヒロト、ありがとう。


曲が終わり、息を切らしながら長男が言った。


「ハァ、、ハァ、、リンダって、、誰?」


考えてみれば、誰だろう。
Google様で調べる母。


実は、この曲を作ったヒロト自身もよくわかってないらしいが、どうやら『この世の中で一番大切な存在の象徴』と解釈されていて、つまり、人によってそれぞれ違う存在なのだとか。


グサッ
私の胸にブッ刺さる。
何それ・・
めっちゃ素敵やん。


そんな歌を、愛する息子たちと歌い叫び踊り狂うことができるなんて。


次男がリンダリンダしながら描いた絵がコチラ。



っくぅーー
最高にロックしてるぜ!


ヒロトのこんな言葉を見つけた。

『学校に居場所がない子に言ってあげられることはありますか?』

という質問に対して、ヒロトはこうこたえている。


「居場所あるよ。席あるじゃん。そこに黙って座ってりゃいいんだよ。友達なんていなくて当たり前なんだから。友達じゃねぇよ、クラスメイトなんて。たまたま同じ年に生まれた近所の奴が同じ部屋に集められただけじゃん。」

「趣味も違うのに友達になれるわけないじゃん。山手線に乗ってて、『はい、この車両全員仲よく友達ね』って言われても、『いや、偶然今一緒に乗ってるだけなんですけど』って。友達じゃねぇよ。」

「ただ、友達じゃないけどさ、喧嘩せず自分が降りる駅まで平和に乗ってられなきゃダメじゃない?その訓練じゃないか、学校は。
友達でもない仲よしでもない好きでもない連中と喧嘩しないで平穏に暮らす練習をするのが学校じゃないか。だからいいよ、友達なんかいなくても。」


グサッ
しびれる。
かっこいい。


【歩く花】という歌がある。


知ってるかい 忘れては いけないことが
何億年も昔 星になった
どんな時代の どんな場所でも
おんなじように 見えるように

覚えたり 教えられたり
勉強したり するんじゃなくて
ある日突然 ピンときて だんだん わかることがある

ガードレールを 飛び越えて センターラインを渡る風
その時 その瞬間 僕は一人で決めたんだ
僕は一人で決めたんだ

今日からは 歩く花 根っこが消えて 足が生えて
野に咲かず 山に咲かず 愛する人の庭に咲く


グサッ
この歌は聴いたことがなくて、最近初めて聴いた。
ラブソングらしいが、息子の顔が浮かび涙が出た。

ある日、ピンとくるのかな。
自分で決めていいよ。
どこにだって行ける。
どこにだってあなたの花を咲かせられる。
いつだって応援してる。


最後に、【人にやさしく】という歌で締めたいと思う。


人は誰でも くじけそうになるもの
ああ 僕だって今だって
叫ばなければ やり切れない思いを
ああ 大切に捨てないで
人にやさしく してもらえないんだね
僕が言ってやる でっかい声で言ってやる
ガンバレって言ってやる
聞こえるかい ガンバレ


グサッ
こないだ、叫んだからね、noteで。
叫ばねぇと、やってられねぇよ。
うん、捨てない。その気持ち。
ありがとう。


YouTubeのコメント欄を見ていると、ふと目についたコメントがあった。


『こいつら何人の人を救ってきたのか』


本当にそうだ。
言葉や音楽は、寄り添い励まし背中を押してくれる。
自分を肯定してくれる。
一緒に踊ってくれる。
一緒に叫んでくれる。

一緒に泣いてくれる。

一緒に笑ってくれる。


木の子さん

ドキドキしながら #なんのはなしですか のタグをつけてから約4ヶ月。
キッチンで鬼瓦に姿を変えながらyo-yo言っていた私も、BLUE HEARTSを息子と熱唱するまでになりました。
「お母さん、書いていることに意味があります。書き続けてください。全力で読みますから。そして最後になんのはなしですかと笑いに変えられたなら最高です」その言葉にどれだけ救われたことでしょう。
ありがとう以上のありがとうを贈りたいです。あ、最大級のキュンも添えて。

この記事が、今年最後の#なんのはなしですかの記事になります。BLUE HEARTSの歌と一緒に受け取ってください。

今年最後の通信

「ガンバレー」


同じ境遇で一緒に踏ん張っている仲間たち
大好きなあの子
いつも見守り応援してくれているあの人やあの人やあの人やあの人やあの人・・・

この記事を読んでいるそこのあなた様


「ガンバレー」

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