不安だらけだったシングルアゲイン生活を乗り切ることができた理由
38歳の夏から夫に出会う42歳の夏までの4年間をシングルとして過ごした。デートもしたし付き合った人たちもいたけれど長続きはせず、ステディな相手に出会うことはなかった。
シングルのほうが気楽でいいし、一人の人に縛られたくないという人もいると思う。でも私は長期で安定した付き合いを続けていきたいいわば犬派。犬はいつでもどこでも飼い主と一緒にいたいわけで、いつも一緒じゃなくてもいいけれど同じ家に帰ることができる相手が欲しいタイプなのだ。
そんな私が4年もの間シングル生活を乗り切ることができたのは、というか実はおもちゃ箱をひっくり返したみたいなものすごく楽しい4年間を過ごすことができたのは、ウインドサーフィンという長く続けているマイナースポーツのおかげだった。
シングルになってからこのスポーツにさらにのめりこみ、生活の中心が海となっていった。自然と一緒の時間を過ごすのはウインド仲間たちでここから急速に仲間の輪が広がっていった。あれから18年たつけれど、ウインド仲間の数人はベストフレンドとして今でも濃いつきあいが続いている。
自分が没頭できる趣味があると、そこから自然に仲間の輪は広がっていく。趣味を軸にした付き合いだから、相手の年齢とか職業とかを飛び越えて話が進んでいくのだ。年齢や職業を知らずに何年も付き合ってきた仲間も多いし今でもはっきりした職業や年齢はわからない人が多い。何かのエンジニアやっているとか、医者らしいとか、40代くらいかな?とかその程度。ソーシャルネットワークで綱がって初めて素性がわかるケースも少なくない。
オンラインデートもしてみたけれどやはり共通の趣味がないと話も続かないし、ウインドサーフィンへの情熱を熱く語りすぎて相手に引かれてしまうことも少なくなかった。結局オンラインデートは2-3人と数回お茶を飲んだだけですぐにやめてしまった。結果的に短期で付き合った相手はみんなウインドサーファーたちだった!
冬になると生活の中心はスキーになった。
車で3時間も飛ばすと素晴らしいスキーリゾートがある。スキーキャビンといってスキーやスノボをやりたい仲間が集まってスキー場の近くに家を借りるいわば冬季限定のシェアハウスのしくみがある。ガチで滑りたい人の体育会系から、滑って飲んで騒ぐパーティハウスまで同じような趣旨の人が集まって一緒に家を借りるのだ。
私は30代から40代が中心のプロフェッショナル(=職業を持っている人)を募集していたシェアハウスに参加した。このシェアハウスで出会った仲間の一人とはその後自分たちのシェアハウスを運営し今でも付き合いが続いている。
自分が心底楽しんでいるアクティビティであれば、そこに共感してくれる仲間が見つかりさらに進んでステディな相手になる人だって出てくるかもしれない。誰も知り合いがいない土地に一人でやってきて友達のサークルを広げてくれたのは趣味のウインドサーフィンだった。
新しい土地に腰を下ろしたら、まず自分が楽しんでいるアクティビティのサークルやクラブを探したらよいと思う。スポーツとは限らずに音楽やペインティングやダンスなどジャンルは無限にある。
ソーシャルメディアが進んでいる今は、ローカルで同じ趣味の仲間を探すのは難しくないし、サークルやクラブを見つけるのも簡単だ。ローカルで見つからなければバーチャルでサークルに参加することだってできるのだ。
そこにはきっと好きなことへの情熱を共有して一緒に楽しむことができる仲間がいて自分のベースになる場所が見つかると思うのだ。
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