フランスワインの基本知識【大人のマナー講座】
今回は、ワインやぶどうの種類に続いて、
フランスワインの基本知識についてお話します。
わたしが初めてフレンチレストランに行ったとき、
ソムリエの方からワインを問われました。
けれど、何も知らなかった私は選ぶことも
できませんでした。
こんな時、ワインの特徴がわかっていたら、
自分の意志で決めることもできますよね。
代表的な品種について、
ご紹介させていただきますのでシッカリ覚えて、
堂々とオーダーできるあなたになってくださいね。
🔳フランスワインの基本知識
フランスでは5世紀末頃には
ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュの
三大醸造地が開かれ、19世紀の半ば頃には
ワイン王国として名を馳せていました。
フランスは自国の文化として、
ワインに誇りを持っていたため、ワインに
関して厳格な法律を定めています。
1935年に設立された
I.N.A.O.(国立原産地名称研究所)は、
ワインの品質保証を目的として、
A.O.C.法(原産地統制名称法)を
制定しています。
生産地域、品種、最低アルコール度数、栽培、
剪定、醸造法など数々の規格をクリアしたもの
にのみ、原産地の呼称を許しています。
※以前はA.O.C.ワイン。
現在ではA.O.P.と表記される場合もある。
🔳フランスワインの主要6産地
・ボルドー
・ブルゴーニュ
・シャンパーニュ
・コート・デュ・ローヌ
・ロワール
・アルザス
①ボルドー地方
ジロンド県全域に広がる
良質ワインの世界的な産地。
ボルドーで産出されるワインの約95%が
A.O.C.ワインというほど品質が高く、
数種類のぶどうをブレンドしてワインを作ります。
シャトー(ぶどう園)によってブレンドの割合は
かなり異なる上に、シャトーごとに地質や地形が
大きく異なるため、ワインの種類がとても豊富。
個性的で力強い味わいが特徴。
②ブルゴーニュ地方
ボルドーと並ぶ有料な産地。
A.O.C.ワインの二割がブルゴーニュ産。
通常、単一のぶどうから作られるのが特徴。
土壌環境や作り手等の違いにより、作られる
ワインのタイプは多岐にわたる。
③シャンパーニュ地方
一般のスパークリング・ワインと混同されがちな
「シャンパーニュ(シャンパン)」ですが、
実際は厳しいA.O.C.法に基づき、この地方で作ら
れたワインにのみに許された呼び名。
<品種>
ピノ・ムニエ、シャルドネ。
④コート・デュ・ローヌ地方
ローヌ川流域に広がる地域で産出されるワインは
ボルドーやブルゴーニュよりもクセが強く
個性的な味わい。
⑤ロワール地方
ロワール川流域の台地を持つ地域で、
温暖で日当たりのよい気候を活かした、
豊富な種類の繊細なワインが産出される。
⑥アルザス地方
フランスの東端、ドイツとの国境近くの地域。
さまざまな地質のため、ぶどうの品種もさまざま。
ワイン名は一般的には地区やシャトーの名になる
のに対し、アルザスではぶどうの品種名がそのまま
ワイン名となっている。
作られるワインの大半が白ワインで、遅摘みの
完熟ぶどうからできる甘口の白ワインや、
貴腐ぶどうを選んで作る極甘の貴腐ワインが有名。
🔳白ワイン用の代表的なぶどう品種
◇シャルドネ
<主な産地>
フランス・ブルゴーニュ地方シャブリ地区、
コート・ドール地区、
シャンパーニュ地区で栽培
<特徴>
コシが強く、奥行きと余韻のある辛口。
カリフォルニアやオーストラリアでも栽培される。
◇リースリング
<主な産地>
ドイツワインの代表品種
フランス・アルザス地方でも栽培
<特徴>
しっかりした酸味とフルーティな香りで
辛口から極甘口までバラエティに富む。
◇ソーヴィニョン・ブラン
<主な産地>
フランス・ボルドー地方
ロワール地方で栽培
<特徴>
軽快で爽やか。
酸味の強いスッキリとした香味が特徴。
シンプルな酒質に仕上がることが多く、
飲みやすいワインが多い。
◇セミヨン
<主な産地>
フランス・ボルドー地方のソーテルヌ
グラーヴ地区などで多く栽培される。
<特徴>
なめらかでシッカリした個性があり、
酸味が少ないためブレンドされることが多い。
貴腐ワインのソーテルヌが有名。
◇ミュスカデ
<主な産地>
フランス・ロワール地方で栽培
<特徴>
繊細な香り、爽やかな辛口ワインとなる。
ムロン・ド・ブルゴーニュとも呼ばれる。
🔳赤ワイン用の代表的なぶどう品種
◇カベルネ・ソーヴィニョン
<主な産地>
フランス・ボルドー地方を代表する最高級品種。
<特徴>
深みのある色合いと力強い味わいを持つ。
辛口でタンニンと酸が多く、長期熟成に向く。
カリフォルニア、オーストラリア、イタリアでも
栽培される。
◇ピノ・ノワール
<主な産地>
フランス・ブルゴーニュ地方を代表する
最高級品種。
<特徴>
ブレンドされず単独で使用される。
フルーツを煮詰めたような香りが特徴。
フランス・シャンパーニュ地方では
高品質のシャンパーニュの原料。
ドイツではシュペートブルグンダーと呼ばれる。
◇カベルネ・フラン
<主な産地>
フランス・ボルドーやロワール地方で多く栽培。
<特徴>
カベルネ・ソーヴィニョンとブレンドされる
ことが多い。
タンニンや酸味の少ない温和なワイン。
ロワール地方ではシノンの主要品種
◇メルロ
<主な産地>
フランス・ボルドー地方のサンテミリオン、
ポムロール地区の主要品種。
<特徴>
カベルネ・ソーヴィニョンよりタンニンが少なめ。
口当たりがよくコクがある。
◇ガメイ
<主な産地>
フランス・ブルゴーニュのボジョレー地区で栽培。
<特徴>
軽くて酸味に優れる。
フルーティなワインとなり、比較的若いうちに
飲まれる。
時差の関係で日本が世界で一番早く飲めるボジョレ
・ヌーボーは11月の第三木曜日が解禁日。
◇シラー
<主な産地>
フランス・コート・デュ・ローヌ地方。
<特徴>
非常にコクがある。
タンニンが豊富。
アルコール度数の高い濃い色のワイン。
オーストラリアの主要品種であり、
シラーズと呼ばれる。
いかがでしたでしょうか。
主要なものだけでも特徴や産地を知っておけば、
お料理に合わせる基準に出来ます。
これから意識してワインを見ていただくと、ここ
でご紹介したものを目にされる機会も多いことに
気づかれるはずです。
では、次回はフランスワインのラベルの見方に
ついてお話していきます。
きっと知っていると
ワインを選ぶのも楽しさが増すはずです。
楽しみにしていてくださいね。
~かおのことが気になるあなたへ~
分かりやすそうに見えて、
なにか掴みどころがないと言われるわたし。
他のnoteも手にとってみてくださいね。
そこにヒントがあるかもしれません。
大切にしてきたベースとなる考え方などお話しています。
どうぞこちらもご覧くださいね。
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