明日もコロッケ~♪
「今日もコロッケ~♪ 明日もコロッケ~♪」
あなたはこんな歌をご存じでしょうか。わが家では
コロッケを作るトキ、祖母はいつもこの歌を口ずさ
んでいました。
身体の弱い祖母が夕食の支度を始めるのはいつも17
時頃。日課となっている「水戸黄門」を見終えると
、ベッドから起き上がり、少し暮れかかった茜色の
空を見上げます。
するといつも祖母はキリリとお手製の前掛けを腰に
巻き、歌い始めます。
「今日もコロッケ~♪ 明日もコロッケ~♪」
わたしは子どもの頃、とても不思議に感じていまし
た。だってコロッケが食卓にあがった次の日もコロ
ッケだったことが一度もなかったから。
(コロッケなら毎日でも食べたいのに、次の日も食
べたことなんてない!)
(この歌は翌日までコロッケが残ることないのに、
どうして明日もコロッケなんだろう?)
子どものころいつも思っていました。そしてどこま
でいっても今日もコロッケ、明日もコロッケ・・・
。
祖母がコロッケを作るとなると、30個以上は揚げて
いました。
自宅で父がジャガイモや玉ねぎ、人参を植えていた
こともあり、ここぞとばかりに作っていました。
それでも明日もコロッケになることは一度もありま
せんでした。
コロッケはまず1人2個ずつお皿にセットされます。
もちろん、キャベツの千切りやトマト、レモンなど
も添えられています。
ここからは皆まるで蟹でも食べているかのように無
言で黙々と食べます。だって要らないおしゃべりを
していたら、バットにあるコロッケを食べ損なって
しまうので。
レモンだけを絞って食べる者もいれば、お好みソー
スをかける者、それぞれコロッケに存分にかけては
食べます。
するとあっと言う間にバットの中は空っぽ。
祖母の作るお料理は全てが美味しかったから、翌日
に持ち越しはコロッケに限らず、何一つありません
でした。
大人になりそんなコトをふと思い出し、そう言えば
あのコロッケの歌は何だったのか?祖母が沢山のコ
ロッケを作るのに頑張るために適当に作って歌って
いたのか?
気になってGoogle検索をしてみることにしました。
すると!なんとあるではないですか!!!
祖母は
「今日もコロッケ~♪明日もコロッケ~♪」
ここだけを繰り返して歌っていましたが、実は「コ
ロッケの唄」としてちゃんと出てきました。
きっと祖母はこれを歌っていたのだろうと思います。
今わたしがコロッケを作ったら、確実に
「明日もコロッケ~♪」
じゃないかと思います。
~かおのことが気になるあなたへ~
分かりやすそうに見えて、
なにか掴みどころがないと言われるわたし。
他のnoteも手にとってみてくださいね。
そこにヒントがあるかもしれません。
大切にしてきたベースとなる考え方などお話して
います。どうぞこちらもご覧くださいね。