がんの恐怖から情報収集をしてもっと不安になってしまう人へ 情報との付き合い方
乳がんになり本気でブログを書き始めました。
けれど、がんサバイバーブログや動画を見ると元気がなくなってしまうなんてこともあるのではないでしょうか。
今回はブログのスタイルを変えて、私ががんの情報に関わる時の「心のあり方」についてお話しします。
皆さんの不安が少しでも軽くなれば嬉しいですが、これはあくまで個人の考えですので悪しからず。
不安からブログや動画を見まくってしまうとこうなる
乳がんがわかってすぐにがんサバイバーの動画を見ました。
この先の不安で押しつぶされそうになったので、とにかく今自分がどんな状況なのか知りたくて調べまくったのです。結果、不安で自分を見失いました。
恐怖で一睡もできない夜が何度もありました。
お布団の中で泣きながら、今までの生き方を後悔したり、残された家族に同情してかわいそがったり。
もっと生きていきたい!という強い生への執着と同時にやってくるべったりとした死へ絶望感。
これって免疫力が下がりまくりですよね。体にいいわけない。
私が言いたいことは、つまり
不安な時こそ、ブログなんか読んではいけません。
動画なんか見てはいけません。
以上・・・。
と言うのは冗談ですが、書いている本人が言うな!って感じです。笑。
私が執筆するときは、微かにでも希望の光が感じるストーリーを心掛けていますが。
とにかく情報は集めたい。
でも、落ち込んでしまう。
そんな時に私はこんなルールを決めました。
大切なこと① 考えるのをやめる
私、物凄く想像力が豊かなんです。
病気に関してはすごい短所だということを知りました。ネガティブな想像が止まらない。
そこで、主治医に
「想像するのをやめてください」と言われました。
先生が言うには、患者さんはたいていの場合悪く想像をする。それは、最善の結果を招かないそうです。
人生で初めて想像をしない練習をしました。
目の前のことに集中するのです。瞑想するのもいい。
毎日ふわふわと過ごし、暗いニュースは見ない。大自然や外国の景色の映像に心が軽くなりました。
考えても仕方ないことは、考えないのが一番です。
シンプルですが、なかなか難しいことですね。
大切なこと② 出典を意識する。出典不明なものは信じない。
ある時、主治医にネットで知った事柄について質問しました。
すると「それは、誰が言ったのですか?出典はどこですか?」ときつく言われました。たくさんの患者さんが、出所の定かでない情報に苦しんでいることに先生は苛立っていました。
たくさんのネットの情報は、その方の個人的な意見にすぎません。
それはある側面では正解かもしれませんが、みんなに当てはまるというものではありません。
情報を書いた方はどんな方か確認します。
その方のその症例は、自分に当てはまるのか考える。
出典を確認して、信憑性について考えてみてください。
お医者さんYouTuberでさえ、専門外の話を平気でしていて驚きます。
再生回数を稼ぐためには、大げさに演出することもあるでしょう。
だってYouTubeってエンタメですから。
この考え方は、情報が溢れる社会での処世術と言ってもいい気がします。情報に対してすぐ受け入れずに一度自分の頭で考えてみるのです。
大切なこと③ 他人の経験は、あくまでも他人の経験。
たくさんの貴重な経験談がネットに上がっています。
自分とタイプが似ているからと言ってもそれはあなたに起こったことではありません。
がんにはがんの顔があります。性質がそれぞれ違うのです。
さらにその人の年齢、家族歴、体質、生活の癖など色々な要素が絡み合って構成されています。
ステージが同じだからと言っても内容は全然違いますよね。
最後に・・・
今、ここにある自分自身の体と向き合ってください。
深呼吸すると外に向いていた意識が、自分の体に戻ってきます。
そうして感じてみてください。
自分の目で見たものをもっと信用していいのです。
社会がいつも正しいことを言ってるとは限らない。
そして、間違っていてもいいんです。
自分の体のボスは自分なのですから。
自分自身に後悔がないことが一番大事だと思うのです。
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