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【中編】うろ覚え函館観光レポ ~五稜郭とか見えてうれしかった~

前回のあらすじ

鈴峰らんかは里見浩太朗主演の年末時代劇スペシャル『五稜郭』(‘88年)と、2024年に実写映画が公開になる大人気漫画『ゴールデンカムイ』の聖地巡礼がしたい!

でも内容はどちらもうろ覚え!
とりあえず勢いだけで函館に来たのであった。


そもそも年末時代劇スペシャル『五稜郭』と『ゴールデンカムイ』って何? という方へ

▼▽解説してます!前編はこちらから▽▼


はるばる来たからには全景が見たい!

さて、日本人は函館に来たらこれをうたわないといけないと聞いた。

函館空港にて。北島三郎『函館の女』より。これ以降の歌詞は知らない

日本人としての義務(?)も果たし、函館の全景を見ておくことにした。到着したのは夕方だったので、夜景を見に行くにはちょうどいいと思ったのだ。

函館の主要な観光地を結ぶレトロでかわいい市電に乗って函館山のロープウェイを目指す。ところで、京都にも「嵐電」と呼ばれる京福電気鉄道の路面電車がある。東映太秦映画村に行くのによく乗ったなぁ、なんて考えているうちにあっという間に着いた。


さ~て。100万ドルの夜景はどんなもんかな~。

函館山ロープウェイ、往復1,800円を払って見た絶景 


心が折れそうになる。

早く山を下りてセイコーマート(北海道を中心に展開するコンビニ。何でも安くておいしい)に行きたい。そもそも私、高所恐怖症だった。

下りは少しばかり夜景が見えて一安心。
怖いのでレンズだけ外に向けて自分は運転士のイケメンを見ていた。


カプセルホテルという孤独の棺桶

函館山ロープウェイを後にし、そそくさとホテルへ向かう。

実は、今回初めてカプセルホテルに泊まってみた。狭いカプセルの中ですぐそばに他人の気配を感じながらセイコーマートで買ったメロンサワーをちびちびなめる。ムショ出た日の夜ってこんな感じかな…と考えるなどした。

カプセル通り越して棺桶
セイコマのメロン味のもの全部おいしい

女子一人旅にしてはキラキラもしていないし、動機は不明瞭。

何時間も飛行機に乗って来たのにこれでいいのか?と自問自答してしまう。カプセルホテルにはそういう魔力がある。

寝る前に『五稜郭』についてWikipediaで調べてみた。

戊辰戦争、特に箱館戦争を通して榎本武揚の半生を描いた作品である。主演里見浩太朗。田村高廣や三浦友和が特別出演している。

Wikipedia『五稜郭』より引用https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E7%A8%9C%E9%83%AD_(%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E)

え、榎本武揚?! 里見さんがやっていたのって榎本武揚だったのか!


…と、知ったかぶりをしてはみたものの榎本武揚についてもよく知らない。

『ミュージカル刀剣乱舞』で藤田玲さん(2.5次元舞台を中心に活躍中の俳優)が演じていたのを覚えているくらいだ。

“刀ミュ”では毎年、ライブパートで披露される楽曲を集めた『真剣乱舞祭』と呼ばれる大型の音楽祭が行われている。通常、歌を披露するのは「刀剣男士」と呼ばれるメインキャラクターだけで、いわゆる脇役に当たる歴史上の人物には“持ち歌”がないのだ。

にもかかわらず、榎本武揚は大きな船のセットに乗って登場し、意気揚々と「♪トゥーザノース! 北へ~北へ~北へ~」とやたら耳に残る歌をうたっていたのでよく覚えていた。

だって、刀剣男士より断然目立っていたんだもん。

このせいで私の中の榎本武揚は“船に乗ってやたらと北を目指す人”になっていた。

さらに、私は『五稜郭』を勝手に『プロジェクトX』でよく見る“五稜郭建築プロジェクト”みたいな話だと思っていた。いつぞや時代劇専門チャンネルで見た予告CMで大砲を撃つシーンも、山をぶっ壊して土地を切り開く様子か何かだと思い込んでいた。

よくもこの程度の知識で聖地巡礼しようと思ったな、自分。

知識量と行動力が伴っていない。


こんなことでいいのかと自問自答しながら、夜は更けていく。


次回、鈴峰らんか五稜郭に降り立つ。

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