【第3回】創業63年目、すだちと和三盆の食品加工メーカーにて「大人の工場見学」開催!
12月1日(土)創業63年目、すだちポン酢、ドレッシング、和三盆の製造販売元、徳島産業(株)で「大人の工場見学」を開催しました!
1.大人の工場見学って何?!
大人の工場見学とは、経営課題を持つ会社の工場へリアルにお伺いし、工場の見学やその場で働いている従業員の方々と課題解決に向けたディスカッションを行うイベント企画です。
今回は、以前mikachiにて開催したアイデアソンイベントの参加企業、徳島産業の工場を見学させていただきました!
(詳細はこちら:https://note.mu/mikachi/n/nd7a6c967ac6e)
企業側は社員が社外人材と交流ができ、参加者もリアルな現場に触れ、お互いに視野を広げられるコラボレーション企画。
午前中は、企業の抱える経営課題の共有と現場見学、午後は現場社員を交えてのディスカションを実施しました。
2.どんなことしたの?! 現場の方の声を体感!
■ 経営課題の説明と生産現場の見学
一同新大阪駅で集合し、出発。休日の訪問であるにも関わらず、工場の若手と幹部・役員の方7名で迎えてくださいました。
案内された部屋には、日本全国で販売されるドレッシングの製品サンプルが置いてありました。「ビジョンにある『どこにもない味・心に残る美味しさ』をつくるには、こんなにたくさんの種類の競合を研究するものなのか」と、会社の強いこだわりを感じました。
幹部の方からは、「いま工場の経営課題は、生産性を落とさずに欠品を防止するためのAI、ITシステム活用と、ヒット製品のさらなるブランディングである」と事前に既存課題の説明を受けた後、現場を見学。生産現場を、原材料の投入から製品の製造、充填、封入まで、丁寧な説明つきで見学させていただきました。
事前説明と見学を通して浮き彫りになったことは、「生産計画」を組む難しさ。生産計画とは、いつ、どの時間に、どの生産ラインで、どれだけの量製品を生産するかという、計画のことです。限りある時間、生産ライン、原材料を効率的に使ううえで必要となります。
各生産ラインでつくれる製品が異なる上、安全かつ効率的に生産をするには一定の順番を守る必要があります。更に、客先都合で毎週のように変更が生じるため、納期遅延を防ぎ、残業を抑制できる計画立案となると、綱渡りをするような困難に直面します。今まで漠然と「生産計画」という言葉を聞いたことはありましたが、こんなにも難しい仕事とは知りませんでした。
3.工場の現場の方と幹部の方を交えて、ディスカションで課題を深掘り!
見学した生産ラインについて質疑応答をした後、KJ法を使いアイデアの発散を実施。
KJ法とは、最初に個人ワークでアイデアを出し、次にグループでアイデアを持ち寄って意見を発散させていくという方法です。
全員で100のアイデアを出す!ことを目標に一人20案ずつ気づき、課題、提案を書いていきました。ここでのポイントは、質を問わずたくさんのアイデアを出すこと。
各自、十分アイデアを出したうえで、グループワークに移ります。mikachi参加者と工場の方の混成チーム2つに分かれ、ポストイットをホワイトボードに貼って意見を共有しながら、グルーピングしていきます。さらに、そこへ意見を上乗せしていくことで、アイデアが思いもよらない方向へ広がっていきます。
最後に2チームがお互い内容を発表し合い、意見交換の中でアイデアをさらに発散。
一部になりますがこんなアイデアが出ました!
・仕事にメリハリがつけられるよう、一定の時間に音楽を流す
・社員チームとパートさんチームに分かれての社内アイデアコンペ
・受注額、出荷額を皆で共有しほめあう仕組みづくり
・工場マンとしての働き甲斐がより感じ共有できる場づくり
・Youtubeやtiktokを使った動画キャンペーン
※詳細は企業情報のため、割愛させていただきます。
経営課題の打ち手だけでなく、社員の皆さんからの提案もたくさんあり、笑顔が溢れる活発な意見交換の場となりました。
4.企業の方々から見て、今回の企画はどうでしたか?
発表が終わった後の振り返りの中で、工場の方から、次のような感想をいただきました。
「社外の人が、上から目線でなく、自分たちと同じ目線で工場の課題について話をしてくれて、嬉しかった」
「楽しさを大切にしながら、よい物を作っていきたいと決意を新たにした」
「ディスカションの中で感じ取った”働く意味”を、明日から現場の皆に伝えていきたい」
「NHKの番組で見たようなやり方でグループワークができて(編集注:KJ法のこと)、とてもよかった」
など、社外人材である参加者との交流から様々ものを感じ取っていただけました。
これらの話を踏まえ、同席した役員が「社外の人と触れる中で、仕事のやり方を磨いてもらいつつ、売れる仕組みづくり、IT活用による受注管理と生産管理の強化を成し遂げていこう」とまとめ、イベントは終了。
第3回も盛況に終わりました。私たちmikachiとしては、今回の企画を通し、企業側には社外人材との交流により気づきと元気を与えることができたのではないかと考えています。また、mikachi参加者の側にも、普段食べている食品は、たくさんの現場の人たちの「想い」の上に届けられているということがわかり、視野が大きく広げられたのではないでしょうか。
番外編:徳島の観光地でお昼休憩
ちなみに、ランチでは社員さんの紹介で一緒に徳島ラーメンの名店「王王軒」へ。濃厚なスープに甘い牛肉と卵がとても絶妙で美味しいラーメンでした。
食後には、お遍路の第一番として有名な霊山寺に立ち寄りました。そこでもらったパワーを胸に、工場に戻りました。
今回ご協力いただいた企業
徳島産業株式会社
http://toksan.jp/company/
創 立 昭和30年12月
資本金 3,920万円
代表者 代表取締役社長 園木 英夫
従業員 100名
「美味しさと楽しさで人々の健康とより豊かな暮らしに貢献します。」という企業理念と、「どこにもない味・心に残る美味しさ」というコンセプトの下、すだちを使ったポン酢やドレッシング、和三盆の製造販売をされています。
【企画】mikachi
Facebook→fb.com/Team.mikachi/
mikachiは「みんなの価値を力に」を合言葉に、働くことに関して、志ある人たちの体験、ナレッジのシェアを目的として活動しています。今後も乞うご期待!