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自分の棚卸しのやり方とそのコツ


  • 仕事を辞めたいけど、何かしたいことがある訳じゃない。

  • 好きなこと・やりたいことが見つからない。

  • 副業・起業に興味はあるが、自分の強みが何かわからない。

  • 行動を継続しないといけないのに、三日坊主になってしまう。


こんなご相談や悩みをよく伺う僕は、必ず「まずは自分の棚卸しをやってみてください」とお答えするようにしています。


なぜかというと、自分のやりたいことや自分に合った仕事を見つけようとするとき、まず最初に


ありのままの自分、本当の自分はどういう人間だっけ?を知る作業=自己理解を深める作業をやっているかどうかで、結果が大きく変わるからです。



例えば、こんな風な経験はありませんか?


  • 思いきって転職したのに、すぐに転職しなければよかったと後悔した。

  • 自分がやりたいと思って始めたソロキャンプなのに、道具一式だけ揃えて終わって自己嫌悪に陥る。

  • なんとか時間を捻出して取った資格を全然活かせていない。


なぜ、このようなズレが出てしまうかというと、自己理解が不足していたからです。


もちろん、原因の全てが自己理解不足とは言い切れませんが、先ほどの例だと


  • 転職失敗:年収はアップしたが、自分の時間が減ったことでストレス倍増

  • 三日坊主を繰り返す:アウトドア派だと思っていたが、実はインドア派

  • 資格の選択ミス:今の仕事のスキルアップを意識していたが、取得だけで満足


と、どの原因も自分の本当の気持ちに合わない/無視した/気づかないふりをした/無意識のうちに蓋をしていた・・結果のズレだと考えられるわけです。


そんなズレを事前に把握・対策していくための作業が自分の棚卸しです。


自己理解を深めるための流れ


まずは、自己理解を深めるための具体的な作業の流れから。


自己理解を深める流れは3部構成

1.自分の棚卸し
2.自分のトリセツづくり
3.自分のトリセツの活用


「いやいや、自分のことは自分が1番わかってる」って思われるかもしれませんが、自分のことだからこそわかっていないんです、ほんとに。


そんな重要な自分の棚卸し作業ですが、残念ながらチャチャっと簡単にできないところが難点です。


そこで、楽しんで棚卸しをやってもらえるように考え方・行動のコツをお伝えしていきましょう。


自分の棚卸しのやり方


自分の棚卸しのザックリとした流れはこんな感じです。


自分の性格・価値観・ニーズ・能力・ストレスに関わることを


STEP1:思い出せる限り過去(幼少期)にさかのぼって


STEP2:子供の頃からの性格、行動パターン、長所・短所、得意・苦手なこと、過去の経歴や身につけた知識・スキル、取得した資格や好きだったこと・やりたかったことなどを書き出す

STEP3:書き出した内容(自分の構成要素)を自分でわかりやすい形に仕分けする


ポイントは「全て」を書き尽くす・文字に残すことです。


1番やってはいけないことは「恥ずかしい」「情けない」といった不要なフィルターをかけて書く・書かないの判断をしてしまって、本来顕在化するはずの本当の自分に関する情報を切り捨ててしまうことです。


これだと、時間をかけて棚卸しをする意味が無くなります・・


それと、自分の棚卸しは、今回1回だけ頑張ってやればいいのではなく、定期的に行う必要があります。


なぜなら、3ヶ月後・6ヶ月後・1年後・・・未来のあなたは確実に変化・成長しているからです。


過去に苦手だったことが、得意になっていたり、やりたいことや叶えたい夢が増えているはずです!


欲しい未来を手に入れるための「新しい芽」を見つけてあげるためにも、絶対に自分の棚卸しは1回だけでやめてしまわないようにしてください。


逆に、何度でも上書きができるってわかっていれば、この1回に全身全霊をかけて挑む!みたいな力の入り過ぎた棚卸しをしてしまう間違えもなくなりますし。


自分の棚卸しのコツ   

(1)自分のことを「色鉛筆セット」と考える


子供の頃、「自分は12色のセットなのに、友達の〇〇ちゃんは24色、〇〇くんなんて36色!!」でおなじみの色鉛筆セットです。


  • 自分=色鉛筆のケース

  • 書き出した元ネタ=色鉛筆


とイメージしてみてください。


色鉛筆だけに、色の種類が多いセットの方が魅力的で価値が高く感じるかもしれません。


でも、色が少ないことを延々悩んで絵を書くことができないかというと、そんなことはなかったと思います。


なぜなら、実際に絵を書く時には、色の種類の多い少ないよりも、手持ちの色をどのように組み合わせて、目的とする絵を描き上げるかの方が重要だとわかっているからです。


絵の上手い下手と、色の数は無関係ですしね。


自分の棚卸しもこれと全く同じです。


大事なのは


足りないことを嘆くよりも、出てきた自分の構成要素をどのように掛け合わせて、自己理解を深めるか


だからこそ


  • 他人の棚卸し内容を意識する必要はありません。

  • 書き出せた数の多い少ないを気にする必要はありません。

  • 自分の棚卸し結果を誰かと比べる必要はありません。


自分の棚卸しにおいて、気をつけるべきことはただひとつ。


自分が持っている「全て」を、いかに正直に加工することなく紙に書き出し尽くせるかどうかだけです!


そう考えると、棚卸しのプレッシャーや嫌なイメージから解放されませんか?



(2)自分のことを「理想・憧れの人」と入れ替える


  • もう少しお金や時間があれば・・・

  • もっと有名だったら・・・

  • こんな人脈があったら・・・

  • あと10歳若かったら・・・


いろいろと悩み出すと時間がもったいないので、思い切って自分が理想とするライフスタイルを手に入れている人や、憧れている人になり切ってみてください。


例えば


経済的・時間的自由を手に入れ、自分が望む人たちに囲まれ、気力・知力・体力に満ち溢れているスーパーな自分

子供時代の純粋無垢で、自分には限界なんてなくて、どんな夢でも叶えられると信じきってキラキラしていた自分


そんな自分だったら、どんなことを書き出しますか?


「いやいや、ただの現実逃避でしょ」と呆れないでくださいね。僕は本気で言っています。


自分の棚卸しとは


  • 「今の仕事」

  • 「今の環境」

  • 「今の経済状況」


ありきの自分を書き出すことが目的ではありません。



あくまで「ありのままの自分」を探すための作業ですから「今の自分」はスッパリと忘れてください。


あまり難しく考えずに、何も制限がない条件で自分のことを考えるって本当に楽しいですよ!


(3)自分のことを「リラックスできる環境」におく


僕自身、サラリーマン時代に日々の勤務時間&通勤時間が長かった時期は、自分の棚卸しをするなんていう発想すら出てこない状況で、心の余裕なんてゼロでしたので断言できます。


スキマ時間や片手間で棚卸しをやるのではなく、そのための時間を確保することは重要です。


さらに


そこに行くだけでテンションが上がって元気が出てくる場所があれば最高ですね!


ちなみに僕の場合「朝起きてすぐのボーッとしている時」「お風呂でボーッとしている時」がよく思いつきます。


あなたは、いつ・どんな場所がリラックスして、ボーッとできる場所ですか?


「リラックスしている時に、わざわざ自分の棚卸しなんてしたくない」っていうお気持ちはわかりますが、その時間を捧げるだけの価値が棚卸しにはありますので、1回だけ、騙されてみてください。


最後に


  • どうしても欲しいカメラを見つけたから、スペックとか、1番いい条件で買える方法を調べた!

  • 週末に行きたい温泉までの最短・最安ルートを調べた!

  • 初めてのデートで行くレストランのおすすめ料理や口コミを調べた!


趣味や遊びで、欲しいものや理想の未来を手に入れるためなら、楽しみながら検索・比較・取捨選択ができてしまうのに、なぜ、自分自身の将来に大きな変化をもたらす自分の棚卸しは、面倒なんでしょうか?


実は、自分の棚卸しをしたくない理由は「リアルな自分を知りたくない・見たくないから」という場合が多いです。


さらに挙げると「できない自分、弱い自分、足りない自分を顕在化させたくない」から。


でも、人生100年時代を生きていく上で、備えを十分にしておくことは、とてもとても重要ですし、結果を出している人の全てが、自分の苦手なこと、やりたくないこと、できないことを誰かの力を借りて乗り越えているんですよね。


繰り返しになりますが、自分の戦闘能力や現在地を正確に客観的に把握しておくこと=自己理解を深めることが、何かに挑戦する時のはじめの一歩です。


自分のことを「色鉛筆セット」と考える

→人と比べず、量も気にせず、自分の「いろ」を出し尽くす


自分のことを「理想・憧れの人」と交換してしまう

→今の「環境」「経済状況」「人間関係」を無視する


自分のことを「リラックスできる環境」に置く

→美味しい野菜は、いい土がないと生まれない


この3点を意識・実践することで、自分の棚卸しに挑戦してみてもらえるとうれしいです!

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