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「手に入れた!」という感覚が習慣を支えてくれる理由
行動経済学では、心理的なバイアス(偏り・歪み)のひとつに「保有効果」というものがあって、人は一度手に入れたものを実際の価値以上に高く評価してしまう心理のことです。
この心理を習慣化の達成・継続に活かすためには「自分が既に手に入れたものを失いたくない」という感情を織り込んだ仕組みを作ることがポイントになります。
習慣化の成果は「手に入れた大切な物」
新しい習慣が定着し始めたら、その成果を「自分の大切な物・財産」として強く意識するようにします。
例えば、毎日10分のウォーキングを習慣化し始めたなら「自分は健康的な生活を送るためのベースを手に入れた!」という感覚を持つ。
すると、これを失いたくないという気持ちが、行動の継続を後押ししてくれます。
方法としては、成果を目に見える形で記録する(カレンダーやアプリで進捗を可視化)、習慣化の過程で手に入れた「満足感」や「達成感」を言葉にして書きためておくなどがおすすめです。
「損失回避」を仕組みに組み込む
人には、利益を得ることよりも損失を避けることを優先するという心理があります。
そこで「失いたくない」という感情を強めるために、具体的なペナルティを設定するのも効果的です。
例えば、1週間続いた習慣のリズムが崩れると1000円罰金、といったわかりやすいペナルティを事前に決めておきます。
ただし、ペナルティ自体がストレスになってしまうと本末転倒なので、軽すぎず重すぎないものがいいです。
また、家族や信頼できる友だちなどに、そのペナルティのルールを共有して、見守ってもらうような仕組みにしておくとさらに効果的です。
「過去の自分」と比べる
過去の自分と現在の自分を比べて「今の自分のほうが成長している」と感じられれば、成長を手放したくないと思うようになります。
そのために、定期的に振り返りの時間を設けて、自分の成長ポイントを具体的に書き出していきます。
before→afterがパッとわかるように写真やデータを活用して、変化を一目で実感できるようにしておくと、定点チェックがしやすいので便利ですね。
ご褒美を「所有物」に含める
習慣を続けたことで得られる「成果」こそがご褒美という考え方がありますが、いわゆる物・体験をご褒美として事前に決めておいて、それを「手に入れた物・手放したくない物」として意識するのも重要です。
例えば「1か月間続けたら欲しかった本を買う」と決めると、達成後にその本を「習慣化の成果の象徴」として扱えるようになります。
ご褒美については、習慣に関連するものを選ぶ(例:運動習慣には新しいトレーニングウェアなど)と、達成後もご褒美を使うたびに「これは自分の努力の結果だ」と噛みしめられるので一石二鳥です。
まとめ
保有効果を習慣化に活用するポイントは、「自分が作り出した成果や得たものを失いたくない」という心理を、自分で工夫してうまく刺激することです。
成果の可視化&損失リスク設定&他者共有を行うことで、習慣化をよりスムーズに進められます。
そして、自分の小さな成功を大切に育てて、それを守っていく気持ちを持てるようになれば、習慣を途切れさせることなく、続けていけるようになります!
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