「整形で美人に?」—キャバクラで働いた私がたどり着いた答え
「美人って、どうやったらなれるんだろう?」
私は一時期、整形を真剣に考えていた。目をもっと大きくして、鼻を高くして、胸も豊かにしたら、世間で言われる「美人」になれるのかな、って。実際、鼻を高くすると若く美人に見られるっていう研究結果もある。そうなるとまず鼻から整形しようかな、なんて思ったこともある。
でも、その考えが大きく変わったのは、キャバクラで働いていたときのある出来事だった。
お客さんが指名した他の女の子の席に「繋ぎ」として着くことがよくあった。私は指名を取ることにガメつくタイプじゃなかったし、他の子からお客さんを奪うつもりもなかった。だから、こう話しかけるのが定番だった。
「〇ちゃん、可愛いですよね?」
するとお客さんは決まって、「えー?〇なんて全然可愛くないだろ!俺は△ちゃんの方が好きだな〜」って返してくる。別のお客さんも同じような感じだった。「Aちゃんが最高に綺麗!でもBちゃんには興味ないな〜」と言ってたかと思えば、次の席では「Bちゃんが1番!Aちゃんは微妙だな〜」なんて言っていたり。
このやり取りの中で私は気づいた。「美」の価値って、人それぞれ全然違うんだって。
10人男性がいれば、10通りの美人像がある。100何男性がいれば、100通りの美人像がある。
ある人にとっては絶世の美女が、別の人には全然魅力的に映らないこともある。
時代によって変わる「美」
平安時代、黒く塗った歯や一重まぶたが美の象徴だったのは有名だ。でも、今はどうだろう?目が大きくて、鼻が高い「宇宙人みたいな顔」がもてはやされている時代だ。
でも、それって本当に普遍的なものだろうか?
時代が変われば美の基準も変わる。人が変われば美の価値観も違う。そんな不確かな「美」に、私はしがみつく必要があるのか?そう思ったとき、私は整形を考え直した。
ありのままの自分を大切に
整形をやめると決めた理由は、「美」の基準があまりにも人それぞれで、時代にも左右されるものだと気づいたから。時代や他人の好みに合わせるのは、終わりがない。だったら、お金をかけずに、ありのままの自分を受け入れてくれる人と一緒にいた方がいい。
私は、特別パッとしない顔かもしれないし、鼻も高くないし、笑うとなんだかイマイチに見えるかもしれない。でも、そのままの自分を「可愛いね」と言ってくれる人がいるなら、整形する必要なんてないと感じた。
キャバクラでの経験を通して、私は「美」の不確かさと、それを追い求めることの虚しさを学んだ。大切なのは、自分をありのままに愛すること、そしてその自分を愛してくれる人を大切にすること。
だから私は、整形するのをやめました。まあ、これで「美」の悩みがすっかり消えたわけではないけれど、少なくとも一つの迷いは消えた気がする。次に気になるのは、そう、「中身」ってやつ。
さて、キャバクラで働いていると、「外見」だけじゃなく「中身」も評価されることがあるんです。じゃあ、どうやって心を掴むのか?次はそこに切り込んでみましょうか。
次の記事では、キャバクラで学んだ「心の掴み方」について書いてみようと思います。お楽しみに。