(VC)長野が最高すぎた旅
酷暑続きの8月。大阪の暑さに嫌気が差して、涼しいところに行きたいなーと思ってた時に見たポスト。
VC長野トライデツと天理大学が練習試合をするそうです。
VC長野トライデンツ(以下VC長野)は長野に拠点を置くバレーボールチーム。もうすぐ始まるSVリーグに所属しています。サントリーサンバーズ大阪、大阪ブルテオンに比べると歴史は浅く、まだ優勝経験はありません。
一方の天理大学の男子バレーボール部は、関西大学1部リーグに所属しています。今年の春リーグでは優勝、9月から始まった秋リーグでは苦戦しているものの、関西では上位チームという印象。
どちらのファン、誰のファンという訳ではないのですが、この試合を見に行きたくなりました。
プロと大学生というカテゴリーが違う対戦はなかなか見られないし、何より会場が長野というのに惹かれました。だって長野って文字ヅラから清涼感が出てますよねー。
せっかくだからと、1泊分の宿を予約してGO。
大阪からスワンドームまで
練習試合の当日。朝早くに大阪を出て、新幹線で一先ず名古屋へ。
名古屋からは、特急しなので長野松本方面へ。塩尻で下車し、在来線に乗り換えて、スワンドームの最寄りの岡谷駅で降りました。
タイミングが悪かったのか、岡谷駅にはバスもタクシーもありません。
長野は大阪より涼しいからと、軽い気持ちで徒歩を選びました。
歩き始めてすぐ気づくのですが、長野とはいえ8月は暑かった。
それでも空は高く、風は爽やか。ギラギラ太陽で無風の大阪とは大違い。
スワンドームへは延々と諏訪湖の湖畔沿いを歩きます。
初めて見る諏訪湖は水が綺麗で穏やかでした。忙しい大阪と違って、ここはゆっくり時間が流れていました。やっぱり来て良かった。
汗だくでスワンドームに到着。館内は土足厳禁。
スリッパに履き替えて、「お邪魔しまーす」。
練習試合
私が観客席に座った時は、既に両チームともボールを使ったアップ中。
観客席はめちゃ賑わってました。
バレーの会場は若い女性が多く、おばさんである私は、その若さに圧倒されることがあるのですが、この日の観客は世代も性別もバラけていて、めちゃ居心地が良かった。
さてさて試合。
VC長野の印象はとにかく若い。
昨シーズンまで堺ブレーザーズにいた迫田選手&樋口選手が二人揃ってVC長野に移籍し、この日もVC長野の選手としてコートに立っていました。ブレーザーズでは中堅だった両選手ですが、VC長野の中にいると長老感が出てました。それくらいVC長野は若かった。
天理大学は公式戦と同じスタメン、リリーフサーバーも同じ。おまけに雰囲気も公式戦と変わらず。
関東に比べ、関西の大学は小柄な選手が多いのです。中でも天理大学は小兵のイメージ。
天理大学は高さがない分、速い攻撃が特徴なのですが、それだけでは関東のチームに勝つのは難しい・・・という事で、高く・強いVC長野との練習試合は貴重な機会だろうなぁと思って見てました。
その天理大学の早い攻撃は多少効果的ではありましたが、やはりVC長野の方が数段上で、どのセットもVC長野がとりました。
5セットくらいで練習試合終了、観客は早々に退館を促されました。
観客の皆さんスワンドームによく来てるのか、慣れた足取りでさぁーっと駐車場に散って行きました。私はもちろん帰りも徒歩、重い足取りでゆっくり駅に向かいました。
VC長野のファン
野球と比べて、Vリーグって選手個人のファンはいてもチームのファンが少ない気がするのですが、スワンドームにはVC長野のファンが多いように感じました。
友達同士できている人もいたけれど、親子や夫婦で見に来ている人が多く、家族ぐるみ、地域ぐるみでVC長野を応援しているように感じました。
長野県にプロスポーツが少ないのか、バレーボールが人気なのか分かりませんが、VC長野が地域に馴染んでいる気がしました。
その理由の一つを隣のコートで知りました。
隣のコートのはなし
最初は練習試合を見てたのですが、何気なく隣を見ると、もう一方のコートでは、試合に出てないVC長野の選手が練習をしていました。
最初はVC長野の選手がサーブ練をしてたと思います。
VC長野の選手がサーブを打って、その球拾いとして数人の少年がコートに入ってました。少年らは揃いの練習着を着て、サポーターをつけたバレー少年です。
そのうち今度は少年がサーブを打って、それをVC長野の選手がレシーブするようになりました。これはVC長野の選手のレセプション練習ではなく、明らかに少年のサーブ練です。
少年がネットの向こうにいるVC長野の選手に向かってサーブを打つんです。
先ず、結構な率でサーブがネットを越えない。
当然ですよねー、たくさんのお客さんが周囲にいて、何よりネットの向こうにはVリーガーがいるんですもん。練習とはいえ緊張するはずです。
しかもVリーガーに自分のサーブを受けてもらうなんて、平常心でいられるはずがない。
しかも、たまに練習を止めてコーチが少年にサーブの打ち方を指導します。
少年への指導が終わるのを待つVリーガー。
なかなか見ることができない光景です。
そこでふと考えましえた。
もし私が少年の親だったら?
子どもがプロと一緒に練習できることが嬉しく、誇らしく、それでいて入らないサーブで申し訳なく、でもこんな機会が有り難く・・・こんな心境でしょうか。
こういう経験をきっかけに、少年とその家族はずっとVC長野のファンであり続けると思いました。
思いは親族や知人に広がるだろうし、さらに広がってVC長野というチームが地域に根付くのかと思いました。こりゃチームのファンになるわ。
旅の思い出
ここからは長野旅の思い出を少し。
スワンドームの後は宿に荷物を置いて、上諏訪の街を散策。
映画「テルマエロマエ」のロケ地になった片倉館で温泉に入りたかったのですが、夕食をだらだら食べてたら閉館してました。
あとは食べたり、飲んだり、浸かったり。翌日は松本に移動したのですが、松本も美味しかった。
思いのほか長いnoteになったのですが、VC長野と長野が最高!という思いを綴ったら、延びちゃいました。ぜひ、観戦がてらの長野観光をお勧めします! おわり