うまくいかなすぎた恋　７話目

自己犠牲のもとに成り立っていた恋、とわかっていればうまくいくはずがないこともわかったのに。当時はなーんにもわかっていなかった。
それでもエゴは、知らないうちに私をこれ以上傷つかないよう武装させていた。

3番君は、私と付き合ってもアプリをやめなかった。
それなら最初からそう言えばいいのに、お互いやめようと言っておいて、私だけ先にやめさせ、自分は続行していた。それで、私のアプリやってる友達に「いいね」送ってバレたのだ。かっこわりぃ。。どこまでもカッコ悪いのが３番君である。で、それを引き寄せてたのは私である（笑）

その友達Ｙちゃんは、アプリの達人（笑）。よく、いいね来た人の写真は見せてくれてたし、私も達人Ｙちゃんに意見を求めたりしてたので、「この人と付き合う」と写真を見せていた。それでＹちゃんにに見つかり、私に通報がきた。Ｙちゃんは写真を見て私の彼だと知っていたので、３番君を数日泳がせておいた。
私は、写真とメッセージを見せられ、絶句した。そして深く傷ついた。
私だけやめさせておいて、自分は続けていた・・・。

多分払ってしまったお金がもったいないから、とかそういうくだらねぇ理由だとは思うけど、それならそれで私は、「その程度の女」である。
アプリやめて付き合う価値はなかったということよ。
ショックでたまらなかった。会社のトイレで泣いて、ラインで事実を突きつけた。でもなぜか彼は私を責めたのだ。

ここで「日本語が通じない」という感覚に陥った。
３番君は問題をすり替え、私が3番君を監視してパトロールしていたのだと猛烈に責めたててきた。
なぜ？　なぜ正直に退会した私が疑われて責められる？？　イミフ！

何を言っても、３番君は自分を正当化した。
そして私が「アプリやめてほしい」と言ったら、「いや、もう別れよう」と言ってきたのだった。
この状況、３番君は自分もエゴの甲冑を瞬時に身に着け武装している。
彼はとっても責められるのがコワイのだ。もう、どうしょうもなく。
正真正銘の怖がり。だから日本語が通じないんだと、今なら理解できる。

責められて、ごめんねと自分が「悪い」のを認めたら自分は悪者になる。
それは自分の生き方に反する。相手を傷つけたことも認めない。
だって自分は正しいし、傷つけるなんて悪いこと、しない人間だから。
絶対に謝らない。謝ったら負けなんでしょう。

私はもう、何も言えなくて、泣きながら仕事をして帰った。
翌日、３番君から「俺ならまずなんでアプリやってるの？とか理由を聞くけど」っていうような内容のラインが入った。
今ならね、「は？　てゆーか死んでほしい」とか「どちら様？」とか言えるけど、当時の私は、「終わった」と思ったのに彼からラインが来たことで
狂気し、喜んで謝り、仲直りしたのだった。ここまでくると逆にスゴイ。
自分が全くナイ（笑）

それから7か月くらいたった頃、３番君は浅はかなので、
またアプリを始め、そして再びアプリの達人Ｙちゃんに捕獲される。
Ｙちゃんは、アプリをやっちゃやめ、やっちゃやめ、を繰り返していた。
写真も変えたりするので、気づかないんだろう。
また３番君はＹちゃんにいいねを送り、捕まり、泳がされた。

私の方は、連絡が途絶えがちになり、「体調不良」みたいなことを言って、ラインの返事も満足に来なくなった。私は気が変になりつつ毎日仕事に行って、３分置きにラインを見る始末。
休みの日にはお寺とかに行って、お参りをしたりしてた。
「早く良くなりますように」と。
それなのに、３番君はＹちゃんには「これからドライブに行ってきます！」とか「ＧＷは長期休暇です」とかメッセージを送っていた。
私には仕事で忙しくて会えない的な感じだったのに。大ウソつき。

この事実を知ったあと、私は震えた。怒りなのか驚きなのかわからないけど、震えたのを覚えている。
その日はアカデミー賞を獲った「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を予約してて、銀座を放心状態で歩き、映画は泣きながら見て、また方針状態で帰った。中身はあんまり覚えてない。

怒りで３番君にＹちゃんから送ってもらったスクショを送り付け、「かっこわる」と一言言ってブロックした。
これで終わればよかったのに。
私は当時依存症である。依存の人にとって「別れる」「離れる」というのは身を切られる思い。自分の足で立っている人とは感覚が違うのだと最近知った。だから、あんなにつらいんだ！って。
だから別れるなら、どうにかしてそれ以外の方法を選ぼうとする。
謝って復縁するでも、自分を消して、彼の都合いいときだけ会う、でもいい。別れる以外なら何でもいい！となってしまう。

ここから何日も、ブロック➡ブロック解除を繰り返し、夜になると怒りがフツフツ、グツグツ、ブクブク沸きあがり、魔女みたいになってしまうのである。そしてとうとう、ラインをしてしまう。
「遊びだったの？」と。そうしたらすぐ返信が来て、
「すごいよね、女はすぐに被害者になるよね」って。

私の言葉で責められたと思い、瞬時に反撃してくる。
これは３番君のエゴ。反撃で自分を守ろうとしてる。
だから話が通じない。どちらも自分を守って相手を責めようとしてるから。
「自分は間違ってない。そっちが悪いのになんで！？」と。
自分を通そうとする話合いは話合いじゃないのよね。
もはやエゴの試合（笑）

でも、もう一回会って話したいと言って約束をしてしまうんだこれが。
ここからさらに闇に転がり落ち続けるワタシ・・・。
依存ってすごい。しがみつきがすごい。
心の中は「見捨てないで」の一色だった。

さすけの写真をモノクロにしたら目が光った✨
なんかビーム出そう💚