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うまくいかなすぎた恋 1話目

ほんの3年前。
なんかしらないけど全然恋愛がうまくいかなくなった。
立て続けに3回、深手を負った。
大人になってからの恋愛の傷は深い。
それはナイフでグサッ!だったり、
ナイフで滅多刺し!だったり、
刀で一刀両断だったりする。

今ならわかるんだけど。これは人生からの自分へのメッセージだったと。
「間違ってますよ~」「そうじゃないですよ~」って。
それがわかるのはずっと後のこと。
今なら考えられないけど、当時の私は必死で尽くしていた。
それが正解だと思っていたから。

3年前、友達に恋愛アプリを勧められ、始めたのがきっかけだった。
高知県の人だったけど、東京から高知まで会いに行って、
「好きな人ができた、その人と付き合う」と言われてフラれた。
わざわざ高知まで行ってソレ言う???
私は頭が真っ白になって、胸にズッキン!と痛みを感じ、
それがずっと消えなくなった。
どうやらナイフは刺さったまま。

その日、追いうちをかけるように、私は雑に扱われた。
その彼は、私と二人っきりにならないように、友達を呼んで居酒屋でごはんを食べた。もう私は落ちて落ちて、話どころじゃないのに。

そもそも。その彼は完全なる田舎のヤンキーだった。
その友達もその仲間。
地元の低レベルな会話が繰り広げられ、私は完全蚊帳の外。
聞けばその友達は、歌手になりたくて東京に出て来た経歴があり、
夢かなわず、地元に帰った人。
だから東京出身の私が本当に嫌な存在だったと。そう言ってたわ。

そして、ホテルに送ってくれることもせず、「一人で帰って」と言われた。居酒屋の前で私はパニックになった。
え⁉ ホテルまでどう帰ればいいの?? 歩いてどのくらいだろう⁉
こんな知らないとこでほっぽり出されて、どうすれば⁉
どっち行ったらいいかわかんない!

冷静になれば、高知は日本で、日本語が通じます。
ホテルに帰るのは、徒歩だけでなくタクシーもあります。
パニックになると視野が猛烈に狭くなる、という体験をしました。
もう、恐怖体験です。

そこで私が取ったのは……
すがる
という行動でした。
道端でごねました。こんなの酷い、お金かけて来たのに!
せめて送って行ってよ、明日まで一緒にいる約束だったじゃん!と。

そしたら、「うざいうざいうざい!」って言われた。
だめだこりゃ!くらいのことを。
私は見捨てられた……。完全にコドクだ。
ホテルまで送ってくれたけど、部屋で説教された。
そこでなぜか私は怒られていることに安堵したのを覚えている。
Mだとかそういうのではなく、多分、自分の信じ込みにピッタリな場面だったのかな? 「私は低く扱われる」という信じ込み。

「ごめんなさい」と言ってる自分が、妙にしっくりくるなぁと思った。
私が悪い。いつだって私が間違ってる……。
説教たれて、その彼は帰っていった。
続きはまたにしようっと。

猫さんのあくびってサイコー。
一瞬、ケモノの顔になる💚




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