うまくいかなすぎた恋　４話目

都合のいい女になって、生活が狂い、体調崩した私。
これだけでも、人生側から「あなたやってること間違ってるよ～」
「気づけよ～」ってサインが来ています。
それをガン無視していた時でした。

それでもまだ付き合ってる状態（ただ呼ばれたら行くだけ）で、
関係は続いてて。デートは必ず彼の家。しかも夕方以降、終電まで。
普通の女子みたいに、昼間デートは一度もなかった。
一度「ディズニーランド好き？」って聞いたら、「人込みが嫌いだからなぁ」と言われて、私はスッと諦めた。
「行きたい」とも言えず、「あ～、そっか～」で終わり。
いつだって私が我慢すればいい。そして見捨てられなければ。

彼は自分の経営するとあるスタジオの生徒たちの映画を撮る企画をしていて、自分でシナリオを書いていた。
そして久々に電話がきて、「相談がある」と言われて、「何だろう⁉」ってドキドキしてたら、「みかちゃんの部屋の感じがもし女の子っぽかったら、そこで映画撮らせてほしいんだけど」って言われて。
この時の感覚は、「モヤモヤ」だった。

「あー。」という迷ったような声を出した私に、「あ、でも猫がいるからダメだ！」って勝手に会話終了され、更にモヤモヤが増した。
そのモヤモヤは、当時は瞬時に生き埋めにして見ないようにしたけど、
①なんでうちを許可なしに、撮影場所の候補に挙げるの？（ふざけんなよ）
②撮影で使われた私の部屋。しかも数名の男性が機材を持って入ってくる、っていうのを、秒で想像して、「人んちに土足で踏み込んでくるんじゃねぇ！」っていう感覚。
③この人、私のことより自分のことなんだなぁ。

特に②の不快感が強かった。先に想像してしまったのです。
すると脳は体験したのと同じとみなします。
この会話は、私の心の中に、不快な印象を残して刺さったまま。

そしてもう一つ。私はアプリには「喫煙者ＮＧ」としてあったのに、
彼は喫煙者だったことを隠していた。それでもやめてって言えなくなった。
「好き」と勘違いしていた依存症だったし、彼がイラつくのがわかるから。
今なら「嘘ついてたんですね～。では。」って感じだけど。
喫煙者なのに嘘ついた人、アプリでは３人いました。
これも自分で引き寄せてるんだけど。

私は言いたい事も全然言えず、関係は彼が上で私が下だった。
そして彼は、「デートで行く場所は俺が行きたい所に行く。女は男が決めた所に行って、わ～、すご～い！って言ってればいい」と言い放った。「だって映画でも何でもそうなってるでしょ？」だって。
なってねーし。
この発言からもわかるように、彼は男尊女卑思想の人だったし、自分に立てつく人にはその場でシャッターをガシャンと閉める。

あるとき、「ダイエットするから、プロテインだけになる。そうすると性欲が減るから」みたいなことを言ってきた。私は、「プロテインだけなんて体に悪くない？」みたいなことを言ったら、それだけで不機嫌になり、
その日は家まで車で送ってくれたんだけど、途中から無言。
私は隣でひやひやして、すごく嫌な気分だった。
そしたら後日、電話で、「俺のやることには全部、頑張って！って言ってほしい」みたいなことをぬかました。

当時はもう、ただしがみついてるだけだったから。
いつも遮って話してきて私は何も言えないし、全部自分の話ばかり。
昼間の一日デートもなく、行くのは彼の家だけ。
ある日電話で言い合いになったので、「いつも自分勝手だ、話したいのに遮って、私は何も言えないじゃん！」って言ったら、ガチャ切りされて、そのまま音信不通になった。
ラインで何度謝っても、数日後に既読になるだけで返事はこない。

面白いのは、私、彼の家に行って謝ることはしなかった。
電話もかけてない。ただラインしてただけ。本当に好きなら行くよね、
って思う。あんなに行ってたのに、肝心の時に行かないんだ。
きっと心のどこかで思ってたんでしょう。
おかしいよね？　こんなの彼女って言える？　私悪くないよなぁ。
何で謝ってるの……？

この後、すごく泣いた。そして８か月後にあけおめラインが来て、
すっとこどっこいの私は、返信してしまい……。
そのラインに彼から返信はなし。むかついてブロックした。
その数か月後、ショートメールで連絡があり、会うことになるんだけど、
再会した時、どうしてこの人を好きだったのか、さっぱりわからなかった。
顔も話し方も何もかも。なんだったのだろう、あの時期は。
痩せてなかったからダイエットもしてないんだろう。
あの不機嫌は完全に無駄な時間……。
電話も数回かかってきたけど、話すことなんかないわ。
着信拒否にした。

それでもまだまだダメな恋が続いてしまう～。

猫さんたちは、時々換気扇の上にのぼります。
そして人間どもを見下ろすのです💛
私が沢山泣いてたとき、彼らはどう思っていたんだろう（笑）