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「ピンチはチャンス」と思えなかった頃の私へ

ちょっとだけ、ピンチなことがあった。
「ピンチ」といっても、「心がちょっと折れそうになる」程度のことなのだけれど。

最近インタビューさせていただいた方が別媒体で受けたインタビュー記事が、数日前に掲載されていた。
しかも、超大手編集部のアカウントで。そのうえ、ほぼ同じテーマで。
ちなみに私はまだ執筆途中だ。

ひゃー、見事に被ってしまったなあ、、、と若干焦りながらも記事を読んでみる。

大手だけあって、ベテランライターさんの書く記事はやはり読みごたえがある。
丁寧に、ポイントをおさえてインタビューされているのが伝わってくるし、当たり前だけどめちゃくちゃ上手く書けている。

昔の私だったら、ここで凹んで3日ほど立ち直れないほどだった。
自分の圧倒的な力不足を実感するのはなかなかこたえる。
その恥ずかしさといったら、日本語と英語のバイリンガルの前で自分の拙い英語を披露するようなものだ。
せっかく書いた記事をお蔵入りにだってさせかねない。


だけど、私はここ最近、「不完全さを受け入れる」「捉え方を変える」というマインドを手に入れた。
そう、早い話が「悟りを開いた」のだ。

そんな私の新しい捉え方は以下だった。

・そんな著名な人にインタビューさせてもらえたの、超ラッキーじゃない?
・同じテーマだとしても、私だから書けることだってあるはずだ
・いや、むしろ私の記事と空気感似てるし、今後の参考にさせてもらえばよいのでは?

そうして私は、記事の残りを一気に書きあげた。

「ピンチはチャンス」なんて簡単には言えないこともあるし、部屋の隅っこでうずくまりたくなるほどいたたまれない気持ちになることも、甘いチョコレートをいくら食べても立ち直れないこともある。

けれど、ひとつの出来事をどう捉えるかは自分次第。
三角錐という立体だって、横から見たら三角形で、上から見たら円形なんだよね。
せめて見方を変えることくらいならできる。

どうせなら、少しでもわくわくできる見方をしましょ。



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