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困難を乗り越える力とは?『二匹のカエル』の物語で見るアドラー心理学 #137

お疲れ様!

心理学者アドラーの解説した書籍の中に出てくる有名なお話。
寓話「二匹のカエル」

二匹の蛙がミルクが入った壺の縁で飛び跳ねて遊んでいた。
遊びに夢中になるうち、両方の蛙ともミルク壺の中に落ちてしまった。
一匹の蛙は最初はしばらく足をバタバタ動かしていたが、もう駄目だと諦めてしまった。
ガーガー鳴いていたが、何もしないでじっとしているうちに溺れて死んでしまった。

もう一匹の蛙は足を蹴って懸命に泳いだ。
どうなるかはわからないけれど何とかしよう、できることは足を動かすことだと考えて。
すると、思いがけず足の下が固まった。
ミルクがバターになったのだ。

それで、その蛙はそのバターの上に乗って外に飛び出し生還することができた。

嘘か本当かわからない話だけど、寓話はなのでね。
この話から何を読み取るのか、というのが今日の話題。


「二匹のカエル」

心理学者アドラーの解説した書籍の中に出てくる有名なお話。
寓話「二匹のカエル」

アドラー心理学では、楽観的に行動し続けることで運命を切り開くこの「二匹のカエル」の物語。
私たちがどう行動するかが大切であり、その選択が結果を決めるという教訓になる。

選択と行動の重要性

「二匹のカエル」は、アドラー心理学核心である選択と行動の重要性を強調している。

アドラーは、人間は自分の行動を選択し、その結果として運命を切り開く力を持っていると主張した。
教訓が寓話に込められている。

<選択自由>
 困難な状況に耐えても、私たちはどのように行動するかを選ぶ自由がある。 最初のカエルは諦めることを選ぶが、二匹目のカエルは最後まで努力することを選び、その選択が運命を変えた。

<行動の力>
 苦境にあっても、行動し続けることで状況を変えることができる。
カエルが泳ぎ続けた結果、ミルクがバターに変わったように、私たちも努力を続けることで新しい道が開ける可能性がある。

<自己責任>
アドラーは、人間が自分の人生の責任を取ることの重要性を強調した。
他人や環境のせいにするのではなく、自分の行動を選択し、結果に責任を持つことが大切である。


楽観主義、楽天主義、悲観主義の視点から見る二匹のカエル

「二匹のカエル」は、楽観主義、楽天主義、悲観主義という異なる考え方があるのこと理解できる。
それぞれの思考様式が、困難な状況に対してどのように反応し、行動するかを考えることで、物語の深い意味を探ることができる。

<楽観主義>

楽観主義とは、未来や結果が良い方向に進むと信じて行動する考え方である。

二匹のカエルにおける楽観主義
二匹目のカエルは典型的な楽観主義者である。
困難な状況にもかかわらず、「まだ可能性がある」と信じて泳ぎ続けた。

最終的にはミルクがバターに変わるという結果をもたらした。
楽観主義は、未来に対しての希望が行動を起こし、状況を変える力を持つことを示している。

結果論ではあるが、与えられた現実から出発し、その現実の中で結果はどうなるかはわからなくても、できることをするしかないと考えた。

<楽天主義>

楽天主義は楽観主義と似ているが、しばしば現実的な対策が欠けていた楽観的な考え方を指す。
何が起こっても大丈夫、悪いことは起こらない、失敗するはずがないと考え、何もしない、という考え方。
楽天主義者は、物事が自然にうまくいくと期待するため、行動が伴わないことが多い。

二匹のカエルにおける楽天主義
もし二匹目のカエルが楽天主義者だったなら、「誰かが助けてくれるだろう」と待つだけだったかもしれない。
現実的な努力を続けた結果として、ミルクがバターに変わったのである。

<悲観主義>

悲観主義者は、どうしてもダメな方向に進むと考え、困難を前にして行動を放棄する傾向がある。
状況に対する勇気を欠いてしまい、何ともならないと諦め、結局何もしないという考え方。

二匹のカエルにおける悲観主義
一匹目のカエルは悲観主義の典型である。 彼は「この状況では無理だ」と信じ、もう何もせずに諦めてしまった。
努力を放棄し、沈んでしまったのである。
悲観主義は、可能性があるにもかかわらず、その可能性を自ら閉ざしてしまう危険性を示している。

選択と行動の重要性

アドラー心理学では、未来に対する見方が私の行動に大きな影響を考慮しているとされている。
私たちが自らの選択と行動によって、未来を切り開く力を持っている。

私たちは、常に選択とそれに伴う行動をしている。
今私はお腹が減っているから、
「今日は何を食べようかな、あ、〇〇を食べよう」
というのも選択。〇〇を食べるのが行動。

ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、人は1日に約3万5,000回の決断をしていると言われている。

何を選択するのかは自分が決める。
決めた選択に対して行動している。
そして、この行動は自分の責任だよ、
ということだよね。

当たり前と言えば、当たり前だけど、「二匹のカエル」では二匹目のカエルが泳ぎ続けた結果、ミルクがバターに変わったように、諦めないで行動を続けたら、奇跡が起こるかもしれない、ということ。

引き寄せは、この原則からきているよね。
「決めた未来しか実現しない」
そりゃそうだ。

困難な状況に陥っても、いや、困難な状況でなくとも、私たちには選択・行動する自由があり、その行動が未来を変える力を持っている。

そして、その選択を・行動するにあたって、物事を楽観的にとらえるか悲観的にとらえるか、それにより、よい結果も生めば、悪い結果も生じる。

  • 楽観主義:未来の可能性を信じ、積極的に行動する。

  • 楽天主義:楽観的に考えすぎて現実的な行動を取らない場合もある。

  • 悲観主義:失敗や困難を予測し、行動を放棄する。


楽観的な行動と現実的な判断力のバランスが成功に導く鍵となる。

まとめ

「二匹のカエル」は、
①人生において、私たちが選択と行動を繰り返し、運命を変える力を持っている。

②現実を自分の都合のよいように意味づけることなく、ありのままの現実を見据えることが出発点として、自分の人生についても、行く手を阻む困難があっても、どうにもならないと諦めず、また、何とかなるだろうと思って何もしないのでもなく、できることをしていくという楽観主義でいる。

ということを教えてくれる寓話だった。

を変えるためには自分がかわらなければならない。
さて、あなたはどうする?

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