軽井沢(雨)を楽しむには
こんにちは!佐藤です。
雨のモヤモヤを、お助け情報に変えるべく
旅行記録を残しております。
今回は軽井沢。
佐藤は庶民なのですが、奮発していいキャンプ場を借りたときに限って、またしても、雨!雨雨、雨!
キイイッ!とひと昔前の漫画ならハンカチでも噛んでいたことでしょう。
少々取り乱しました。この記事を読んで、前向きな旅行に少しでも貢献できたら嬉しいです。
北軽井沢スウィートグラス
最近キャンプも流行っていますから、どこかで聞いたこともあるかもしれません。軽井沢のお洒落キャンプ場こと、スウィートグラスが今回の滞在先でした。
主なキャンプ場の映えポイントとしては、
・満点の星空
・ワンコや子供が楽しく遊べる広場
・絵本のようなツリーハウス(バンガロー)
などがあるのですが、うっすらお気づきの通り、
前の二つはこの時点で、すでに消滅するわけです。
(なぜなら あめが ふっているから…)
最後のバンガローは、そもそも存在しません。
(なぜなら さいふに やさしくないから…)
解散!という声が聞こえてきそうです。
スウィートグラスの映え写真が見たければ、
インスタでも検索してください。いっぱい出てきます。
ここからは、雨男・雨女に特化した、
慰め&楽しみポイントをお伝えしますので、
どうかお付き合いください。
ニンゲン、タキビ、オコス
キャンプ界隈では、リラックスしながら思い思いの時間を過ごす事を、チル(Chill)と呼ぶようです。
いや、ベースの英語的にもそういう意味は含むのだろうけど。特にアウトドア周りで目にする事が多いワードです。(しらんけど)
その、チルに必要不可欠なのが、どうやら焚き火らしい。
キャンプ好きの同行者は、「焚き火のとこやらせてあげるよ!」と、ネズミを咥えてきた猫のようにニコニコ微笑んでおりました。
そこで気づいたのです。きっとキャンパーにとって、「焚き火=卵の黄身」みたいなもんなんだな、と。
…一番美味しい所を、おもてなし精神で初心者に提供してくれたわけです。やらないわけにはいきません。色々調べて、なんとかやってみることにしました。
手元にあるのは、火おこしスターターキットこと、
・火吹き棒
・炭
・ライター
・トング
・着火剤
の5つ。焚き火って、炎の下にバッテンみたいに木がある、くらいのイメージでしたが、色んなパターンがあるんですね。今回は炭を使った焚き火が最終目標です。
スウィートグラスさんには、焚き火ができる場所がくっついたキャビンがあります。
ポイント一つ目は、雨でも焚き火ができること。手慣れたキャンパーさんだと、雨避け(タープ)を立てて上手くやるのかもしれませんが、雨で落ち込んだ心にはこれくらいの易しさが丁度良いんです。気分をグッと持ち直し、トングでカチカチ炭に威嚇をしておきました。
湿度高そうだけど。絶対燃やしてやるからな。待ってろよ。
色々なキャンパー情報を集約すると、着火剤から炭に火が燃え移るには、それなりの工夫が必要です。
・一番下に着火剤を入れること
・縦に長く(高く)なるよう炭を組むこと
・すぐ燃えそうな小さい炭を、着火剤の近場に組むこと
私の小さなおつむでは、細かなアドバイスは暗記できなかったので、とりあえずこれだけ意識して、不恰好なジェンガのように炭を組み、猿人代表のつもりで火をつけてみました。
元気のない種火。真剣に火吹き棒でフーフーし続けると、徐々にやる気を出してくれます。さようなら猿人、やったぜ原人。マイルド進化をした事で、この段階でだいぶ達成感がありました。
雨の事はすっかり忘れて熱中していましたが、一呼吸置くと雨音と焚き火のパチパチ爆ぜる音がなんともいい感じです。噂のチル、と言うやつを理解できた気がします。
ニンゲン、また一つ賢くなってしまいました。
おしゃれ飯って何だ
上機嫌になった所でお腹が空いてきました。
勿論、焚き火をこさえたわけですから、やる事はひとつ。食べ物を焼きます。串刺し豪快バーニング!なイメージが強くありましたが、アウトドア業界の尽力で、山賊方式は主流では無いようです。網の上にメスティンを置き、串刺しにするのはマシュマロくらいで我慢する事にしました。
焚き火マシュマロ、キャンパーには定番すぎるのでしょうか。やれ焦げた、生焼けだと一喜一憂する様子を、同行者はふれあいコーナーの飼育員さんのような微笑みで見ておりました。
いいんです。大雨だと、隣のキャビンの様子がうっかり見えるなんてこともありません。
ポイント二つ目は、自分達の空間が外と隔たれている所。
季節や客層もあるかもしれませんが、外からの喧騒は雨音が壁になって、防いでくれたようでした。
ちなみに、同行者が作ってくれたご馳走は、手羽先。
熾火を使って、デザートはホクホクのさつまいも。
美味しい食べ方はわかりますよね?
…どうやら、アウトドア業界のギアも全てのキャンパーを洗練できるわけでは無いようです。
手羽先を目前に、ニンゲンは急速に退化しましたので、おしゃれ飯の写真はありません。
きっと素敵な写真を投稿できる人は、「一口食べない理性」を会得したホモ・サピエンスなのでしょう。
次のキャンプでは、旧人くらいまでレベルアップできたらいいなと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
雨キャンプはゲームの縛りプレイのように、不便を楽しむ要素が強いですね。
「おいしくご飯を食べる」「焚き火に手をかざして温まる」そんな小さな喜びを噛み締められる人なら、ゆっくりとしたひとときを過ごせると思います。
カードゲームや、本を持っていくもよし。
理性を無くして手掴みディナーを楽しむも良し。
自分なりの楽しみ方を見つけてみて下さいね。
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