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Grand Dessert~デザートの歴史~Grand Dessert – The history of the dessert at Kunstmuseum Den Haag
甘いものに目がない私が、オランダのデン・ハーグにあるKunstmuseum Den Haag で開催中のデザート文化に関する展覧会Grand Dessert~デザートの歴史に行ってきました。
オランダの人気テレビ番組「Heel Holland Bakt(オランダ中でお菓子を焼こう)」の審査員を務めるJanny van der Heijden(ヤニー・ファン・デル・ハイデン)の監修のもと、プディングの焼き型や王室の食器などデザートにまつわる品々が展示されています。
でも、デザート本体はありませんでした!残念!
展覧会「Grand Dessert~デザートの歴史」とは
この展覧会は、1600年から現在までのヨーロッパでのデザートの楽しみに焦点を当て、アイスクリーム、カスタード、ケーキ、フルーツ、今日のデザート、王室のデザート、フランスとイギリスのデザートなど、さまざまなテーマを探求しています。
展覧会の始まりは踊るゼリーから
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展覧会の入口のゼリーのオブジェ。
じつはこれ、動いているんです。ピンクの透明なゼリーがポヨンポヨンと跳ねながらゆっくり回っていて、とてもかわいい。
カラフルなフェイクフード
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19世紀のイギリスのテーブルクロスの上に、オランダのディナー・セットを並べています。
そこにプディングの焼き型などを使って作ったカラフルなフェイク・フードが置かれています。
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何世紀にもわたって、ミルクプディングとカスタード、アイスクリーム、ケーキは、甘いメモで食事を締めくくる人気のある方法でした。
デザートという言葉はフランス語の動詞「desservir」からきており、「テーブルをクリアする」という意味です。もともとデザートは、夕食のテーブルが片付けられた後に提供されたそうです。
ファッションの世界に進出したデザート
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デザートは味だけでなく、目でも愉しませてくれるものですが、その造形の美しさ・食べた時の多幸感がファッションの分野でも表現されています。
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バナナの上に、アイスとホイップクリーム、チェリーがのっています。一見、食品サンプルの様にみえますが、食品サンプルに使われない金色のチェーンが付いています。
これは食品サンプルではなくてバッグなんです。
どこから物を入れるのかというと……
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作品の底からです。
あんまり物は入れられなさそうです。
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たくさんのデザート・バッグたち。
ティラミス・バッグはまだ物を入れられそうですが、クレープはハンカチぐらいしか入らなそうです。
プディング型がずらり
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オランダのちょっと高級なケーキ屋さんにはスポンジケーキよりもムースのケーキが並んでいることが多いのですが、昔からプディングなどの滑らかなケーキがご馳走だったからかもしれません。
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イースターの時期に活躍しそうなウサギ型。
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焼き菓子に使う銅型。
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デザート・ビュッフェの棚。
もちろん食べられません!(カフェで食べられたらいいのに)
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オランダは質実剛健なアップルケーキとかバターケーキが多くて、こういった繊細に装飾されたケーキは見たことないな~。
ケーキもマカロンもクッキーも、ぜ~んぶ編み物
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編み物で作られたデザート。
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▼この展覧会に行って、この編み物アーティスト、ケイト・ジェンキンスのファンになったんですよね。Grand Dessertでは彼女のユーモアが抑えられていてちょっと残念。
3Dプリンターで再現したお菓子の庭園
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昔、砂糖などで作られたパーツを組み上げて構成していたお菓子の庭園を3Dプリンターを使って再現していました。
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この白いパーツがお菓子で作られていたところ。そこに陶器を置いて、貴族の庭園を再現しています。手前にお皿とカトラリーが置かれていますが、この庭園は食べずに鑑賞するためのものでしょうね。
砂糖が今では考えられないくらい高価だった時代の贅沢の極みみたいなお菓子です。
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パーツを作るための木型も展示されていました。
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クッキー型だったらほしい。
ちょっとだけ和菓子も
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日本の和菓子も少しだけ紹介されていました。
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17世紀の伊万里の器にガラス造形作家山本真衣さんの作品である「練り切り」が入っています。小さくてキラキラと輝いていて、まるで宝石のようでした。
こうやって見ると、和菓子って掌の包んで愛でたくなるような造形をしていますね。
おわりに
「Grand Dessert: デザートの歴史」展は、デザートの魅力を存分に堪能できる素晴らしい体験でした。甘さと歴史、そして文化の融合を感じながら、素敵な一日を過ごしました。甘いものが好きな方や、家族で楽しみたい方にはぜひ訪れていただきたい展覧会です!
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