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クリスマスシーズンのベルギー、アントワープ聖母大聖堂

ベルギーのアントワープは、12月6日から始まるクリスマスマーケットで一層華やかに彩られます。街全体がクリスマスのデコレーションで満たされ、中でもアントワープ聖母大聖堂は特に目を引く存在です。

アントワープ聖母大聖堂

大聖堂はアントワープの旧市街の中心に位置し、その歴史的な建造物がライトアップされることで、その壮麗さが一層際立っています。

昼間の大聖堂前

大聖堂の前には巨大なクリスマスツリーが設置され、観光客の人気のフォトスポットとして賑わいを見せています。

外の賑やかさとは対照的に、大聖堂の中に一歩足を踏み入れると、厳かな雰囲気が漂い、別世界にいるかのような感覚に包まれます。

教会内も控えめなクリスマス装飾が施されており、気品を感じさせます。

身廊の中央からは、ルーベンスの名作が同時に三作品見渡せる場所があります。(写真だと左右の作品が見切れていますが…)

アントワープ聖母大聖堂の中央祭壇画の《聖母被昇天》。

聖母マリアが亡くなった後、神の光に導かれて天へと昇っていく様子が描かれています。

左には《キリスト昇架》。キリストが磔にされた十字架を建てようとしている場面です。

そして、右側には《キリスト降架》が見えます。

十字架からキリストの遺体が下ろされている場面です。

『フランダースの犬』の最後のシーンで少年ネロと愛犬パトラッシュが一緒にうずくまっていたのは、この絵の前でした。

大聖堂への入場はチケットが必要ですが、少しだけ無料で入れる場所もあり、そこからは中央祭壇画《聖母被昇天》が見られます。左右の《キリスト昇架》と《キリスト降架》はほとんど見えません。

中央祭壇画の反対側には大きなパイプオルガンがあります。

中央の身廊の脇の側廊には、小さな祭壇がありました。

聖母マリアの祭壇の前には多くのロウソクが灯されています。

私が大聖堂に入った時にミサが行われていた祭壇です。

ミサが終わった後に行ってみると、クリスマスカラーのモミの枝とポインセチアが美しく飾られていました。


歴史的なモニュメントとクリスマスの雰囲気が融合した大聖堂で、特別な時間を過ごすことができました。


アントワープ聖母大聖堂
De Kathedraal, Our Lady’s Cathedral of Antwerp
Groenplaats 21
2000 Antwerp


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ミイル、オランダ在住のアート好き
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