デンマークのゴミ分別

 コペンハーゲンにおけるゴミの出し方や分別方法は、日本の多くの自治体と違うのではないかと思う。そこで今回はデンマークの首都、コペンハーゲンのゴミ事情について紹介する。

ゴミの出し方

 ほとんどのアパートは中庭を持つような四角、🔳、でできていて、このアイコンの白の部分が建物、黒の部分が庭のイメージである。この中庭の部分に、ゴミを集める場所があったり、駐輪場があったり、子どもが少し遊ぶことのできる広場があったりする。
 ここには、大きなバケツみたいなのが設置されており、その中に分別してゴミを捨てる。日本で私が住んだことのある自治体は、何曜日の朝に特定の種類のゴミを出す必要があった。しかし、コペンハーゲンでは、曜日に関わらず、好きな日にゴミを出すことができる。

ゴミの分別

 ゴミの種類は大きく次の通りだった。

  1. 生ごみ(バイオ)

  2. プラスチック

  3. びん

  4. 金属

  5. そのほか

感想

 ここで、注意なのが、一部の缶瓶ペットボトル(大抵は飲み物が入っているもの)、は購入時にデポジットを払っているので、スーパーに持っていくと返金されるという点だ。返金される対象のボトルなどは、種類によってデポジットが異なっている。それらはラベルに書いてあるので、ラベルがあるものは捨てずに、スーパーに持っていくことがおすすめ。スーパーには容器回収マシーンみたいなのがあって、そこに入れるとデポジットの分のレシートが発券されて、スーパーの買い物で使うかあるいは、現金で返してもらうことができる。
 私が驚いたのは、バイオのゴミで、生ごみは回収されて有機肥料にされるという点だ。何でもかんでも燃やすのではなく、使える物は使うという視点は素敵だなと思った。一方で、バイオになるからと、食べ残しが増えそうな気もしなくもない。どこにいても、食べ残しをする人はいると思うが、バイオは食べ残しへの罪悪感を下げてしまいそうだと感じた。
 また、バイオの生ごみがあると、虫が発生しそうだが、コペンハーゲンにいる間は、コバエに出会うこともほとんどなかったと思う。これは、日本との気候の違いもあるかもしれない。日本でも、バイオを取り入れたらとは思ったものの、たとえば東京だったら、人口が多くて、堆肥作りも大変そうだし、コバエが発生して家庭の衛生環境的にも良くないのかもしれない。しかし、ゴミを燃やすと二酸化炭素が発生するというのは否めないので、どうにかいい折り合いがついて、日本でもバイオゴミの回収をやってみたらどうだろうと思う。

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Mii
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