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Tell me about it ! 訳が違う問題

日本に帰国してから、日本語訳付きの映画やテレビを観る機会も増えました。そこで、気になる事は

Tell me about it!  の訳がしっくりこない場合が多い事です。

もちろん、素晴らしくよく訳されてる時もあるけれど違ってる事もかなり多いです。

Tell me about it ! 
は主に3パターンの訳が考えられて、その場の雰囲気で意味が変わるもの。

1つめは、文字通りに考えて

「それについて教えて!」です。

だけど、最初から動詞にしていてちょっと乱暴すぎる言い方であまり使わないかなと、、

2つ目は、会話している人と同じように感じたり同じ経験をしているので、相手に自分が共感しているという事を示すために使う用法

敢えて訳すと、
「それ、分かるわー。」
というニュアンス。

これが最もよく使われている印象です。

そして3つ目ですが、あえて訳すと会話中に

「えー、やめろよー」とか、
「えー嘘だー。冗談よせよー。」

というニュアンスの言葉にも変わります。

かなり砕けた表現ですが、こうやって使われている場面はかなり多い。

明らかにふざけあっていて、会話の事で意味を聞きたいけど聞きたくないような好奇心みたいなものがあって “やだー” みたいな時ありませんか? そういう雰囲気の時に使えるんです。

この

Tell me about it! は、3パターンの意味が入り混じっているけれど辞書的には2番目の意味なので明らかに「それ分かるわー」という意味が多くなってしまっている。

実際には、3番目の“やめろよ”という訳が適切な複雑な感情の動きを表すシーンもあるのに…というのが気になりました。

中には、文頭に Oh とか Come on とか shit などの言葉がついているから2番目の「それ分かるわー」みたいな訳では意味が変なのは理解できるはずでも、そういう感じのも見受けられます。

中には、そういう言葉が文頭になくても明らかに3番目の意味のも多いのに2番目で訳されています。

言葉はナマ物で人が使う物なので、辞書に載ってるのだけが全てじゃない一つの例が

Tell me about it! です。

その場のニュアンスやその場所でのコミュニケーション方法などを空気感を感じるように感情移入せずただ訳すと、変になってしまうのではないかなと思いました。

会話はその場の空気感や文脈を読み取らないと非常に間違って聞いてしまったり意味をとってしまう可能性もある。マニュアルだけでは上手くいかない良い例だなと思い紹介しました。

他にも英語表現についての記事ありますよー

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