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日本語と英語の違い-語順-
日本語と英語は違いすぎるので、難しく感じてしまうという事を最近書きました。
人は慣れている事はなんの抵抗もなくできるけれど、今までと違う新しい事はすごく負荷がかかるように感じてしまう。
だから難しいか、簡単かを客観的に見る事が出来ない時もあると思います。
その原因としての、日本語と英語の語順の違いを今日明確にして書き残しておこうと思いました。
英語はそのままの語順で訳して、日本語と比較してみる。それで違いを見える化してその違いを納得したいと考えました。
恐らくは、めちゃくちゃ違和感があるでしょう。
その違和感こそが、難しく感じる原因。
言い換えれば、心理的バリアを作ってしまう原因です。
例えば、心理的な問題が生じた場合は自分の感情としっかり向き合うのがとても重要です。その感情は何が原因で生じているのか、はっきり分かれば考え方を変えポジティブに変わる事が出来ます。
英語習得の際に出来る心のバリアを取り除くために難しく錯覚する原因を見ていきましょう!
まずは簡単な文章から、見ていきます。
あなたが今チョコレートを食べているという状況を説明する文章を日本語、英語、直訳文の順番で作っていきます。
日本語: 今、私はチョコレートを食べています。
英語: I am eating chocolate now.
直訳文: 私は食べているチョコレートを今。
英語の語順のまま直訳した文を見てみると違和感ありますよね。
日本語の頭でこれをみると、食べているチョコレートを今??どうするの??
食べているチョコレートを今、飲み込むの?捨てるの?吐き出すの?
とか思ってしまいそう 笑
だけどね、英語のルールにおいてはこれで
“今、私はチョコレートを食べています。”
となるんですよ。
このズレこそが心理的バリアを感じる理由です。
少し難しくしてみます。今度はそのチョコレートを友達と一緒に食べている事にしましょうか。
さっきと同じような順番で可視化していきます。
日本語: 今、私はチョコレートを友達と一緒に食べています。
英語: I am eating chocolate with my friend now.
直訳文: 私は食べているチョコレートを共に私の友達と今。
なんだか、口数が多くて分からないですよね。それにスッキリしない文章に感じます。
でも、全く同じ意味なんです。
次はTVを見ながらその友達と一緒に今チョコレートを食べていることにします。
すると、
日本語: 今、私はテレビを見ながらチョコレートを友達と一緒に食べています。
英語: Now, I am eating chocolate with my friend while we are watching TV.
直訳文: 今、私は食べているチョコレートを共に私の友達とその間私達は見ているTVを。
信じられますか?これが全て同じ意味になってしまうって事を。。。
全く英語と日本語の語順は違う。だから直訳して意味なんか取ろうとしようもんなら、長い文章になればなる程分からなくなります。
これが難しいと錯覚してしまう感情を作り出すんです。違和感が半端なく感じるのでよくわかります。
ならば、どう考えたらいいか?というと日本語と英語はそもそも別物と考えて英語は英語のまま日本語は日本語のまま混ぜこぜにせず全く別物と考えて接するべきなんです。
英語は主体を明確にしてから後は説明を付け加えていく言語。
その一方で、日本語は主体がはっきりしていない場合も多く、英語で考えると説明の部分が先にきている訳なんです。
この違いを認識した後、日本語と英語は別物と考える。
ここで大事な事は、英語を英語のルールのみで考えるには一種の慣れが必要という点。
慣れないと人は違和感を感じます。いつもの方法ではないから。。。
それはある意味で当然の心理だから先ずは受け入れて英語を英語の順番で理解出来る様に短い文章から癖付けをしていく事が有効です。
そして上の例のようにいちいち直訳しない。英文は、英語のルールで知っている英単語を使って組み立てていきます。そこでは日本語を忘れるようにします
ここでかなり違和感を感じてしまう人もいると思いますが、直ぐに慣れるわけではないのでコツコツと継続していく必要がある。
継続していけば必ず慣れてしまい、何とも思わなくなります。それがゴールで英語脳の入り口。
脳トレを習慣のようにするイメージ!と言えるのかなとも思います。
例えば、私達が日本語を学んだ時にあれこれ細かい事を考えましたか?
聞こえた音を真似したりして慣れて覚えていったはず。
大人になって余計な情報が頭に入った分だけ、その知識を関係ないところに使おうとしてしまいます。知っている物だと人は安心するから、という心理が働いて、、
先ずは英語を聴いて純粋に真似してみたり、英語の文章を見てそのルールを覚えたらそれを使ってみる。そうやって慣れながらアウトプットと失敗、そして試行錯誤を繰り返しながら習得していけばいい。
最初からちゃんと出来なくても、慣れれば慣れるほどにこの語順にも適応していきます。
出来るなら、直訳をしないように努めるのも有効。
オーストラリアで日本のアニメオタクのオージーがアニメの台詞を何度も繰り返して真似したお陰で自然と使いこなせる様になってきた姿も私は見た事があります。
英語の様に単純な言語を使っている人が、好きでその気になればモノマネだけで上手に慣れ自然な口調や文体を使いこなせる様になる事実。
だから日本語のように複雑な言語を使っている日本人が英語の語順に慣れなくて使いこなせない訳がありません。
もっと単純に考えて、英語は英語で慣れるという習慣をつけていくのが良いのではないかと私の経験の上でもそう感じます。
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英語習得に役立つマインドについて書いた記事は下のページにまとまっています!!