発音の癖はほぼ治らない
日本にいる英語学習者、特に大人になってから英会話を身につけたいと思っている人に限っては、英語発音をネーティブみたいにしようと日本人発音について気にし過ぎているような風に見える事がある。
しかし、お手本のネーティブスピーカーの発音を見つけて、真似てそれと同じ発音にするのにはかなりの時間がかかる。けれど、発音の癖なんてほぼ治らないと思った方が良い。
しかも、莫大な時間を使ってお手本のようになる為努力することほど無駄なことはない。
それよりもやるべきことは、多く生の音を聞きリズムやアクセントそして強弱を刷り込み、なんでも聞き取れるようになることを目指すこと。そして、ルールとして機能している文法を叩き込む事なのだ。
1日は24時間で全ての時間を英語学習に割くことは不可能なのだから優先順位を知るべきのはず。
日本人の多くに当てはまる傾向は、生のいろんな音を聞いていないから、全ての人に発音の癖が存在することを感覚的に分かっていないとしか思えない。
聞こえてくる音を聞き取れないこと、そしてその意味を理解できないことは、相手にとって通じにくい発音しかできないし意味不明のことしか発する事ができないことを意味している。
ネーティブスピーカーでさえ、発音の癖があるという事実を分からないことはかなり低次元な事なのでそちらを気にした方が良い。
そしてこれは発音記号を重視しないということとは全く別の事で、発音練習が必要ないと言っているわけではないと感覚的に理解できないとおかしい。
はっきり言えば、発音の癖が気になるということは、聞く時間の圧倒的不足と聞いている音の種類が少ないという事を意味しているだけ。
世界で話されている英語。英語圏に行っても多くのルーツがある人々が英語を使っている。全ての人間に癖があると思っていなければやってられない事実がある。
私が英国人と話して聞いたことは、発音の癖は住んでいる場所によって違いなんとざっと見積もっても20種類以上もあるとのことだった。しかも、その20種類の中でも階級や普段の生活やどういう風に育ったか、そして親のルーツでも違いもっと細かく多くの訛りが潜んでいるとの事だった。
自分の地域の音しか聞いていない人は、違う地域の音は全く聞き取れない状態にあるとのこと。
こういう事実を知っておいた方が良い。
しかも、面倒くさいことには、自分たちにとってはよそ者の人間が、自分らの発音を完璧にコピーするのを不快に思う人がいる事実さえある。
米国人の話も聞いた事があるが、英国のような階級性ではないとはいえ似たようなものだなとしか思えなかった。
ひとつのお手本を作り、そればかり聞き音真似をすることに時間を費やすのはバカバカしいと知った方が良い。
世界には発音の癖が溢れていて、ひとつの音波なんてことは絶対にあり得ないから……
発音の癖なんてなくなりはしないのだ
カタカナ英語や、日本語の発声をそのまま採用。発音記号の軽視なんてことはもってのほかだが、発音の癖を追及するほどバカバカしいことはないと思っておいた方が良い。
気にしすぎたら、口に出す前に慣れることさえできないだろうからそれも問題だろうし。
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英語発音についても書いています