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細部よりも全体!

英語をうまく聞き取れている自信がない。そういう時代が私にもありました。

だけど、自信が持てていないだけで実際には自分が思っていたより聴き取れていた。

そんな事もありました。

オーストラリアに滞在し始めたばかりの時、私は耳が良いので英語のリスニングだけはかなり自信があったんです。

でも実際には、ニュースを観ても上手く聞き取れないし、外で誰かが話しているのが聞こえてきても、よく分からないことが多い……最初数日間は、表には出さなかったけど結構落ち込みました。

もしかしたら、私は自分が英語リスニングが得意と勘違いしていただけだったのではと…。

ある日、ホストファミリーの家でパーティーがあり沢山の親戚や近所の人が集まりました。

そこで私の気持ちが晴れました。

みんなちゃんとは聞き取れていないんだ!
しかも何か勝手に勘違いしていた!!バカみたい…

と思いました。

それから次の日から、私は英語の聞き取りが苦ではなくなり、ニュースでさえも街中で聞こえる会話でさえも意味がとれる様になった。

何日か経過しただけで、英語を聞く為の耳が急速に良くなるとは考え難いです。

ただ私は、意識を変えただけなんです!

それは

細かしい部分はどうでも良い!気にしない様にしよう!全体から意味を取ろう!!

そう思っただけなんです。

きっかけのパーティーの日、食卓で話が盛り上がっている間。頻繁に聞き直す人もいたし、「そういえば〇〇って言ってたの聞こえてきたけど、何話してたの?」とか尋ねる人もいた。

それで私は細かい部分を気にし過ぎていたという大切な事に気づいたわけです。

思い起こせば、ニュースを観ている時に聴き取れなくなったのも、よく知らないオージー語が出てきてからでした。

頭が固まって全体が分からなくなった。

でも良く考えたら、その部分は全体に話を聴いていたり、映像を良く観ていれば分かる話なんです。

単語がわからない。そんな細部にこだわり過ぎて、全体を聴くことからの意識が逸れていた。

後、もう一つはオーストラリア特有のアクセントです。

聞き慣れていない音があると気になり過ぎて、全体を聴けなくなっていた…。

街中では、様々な国から来た移民もいるので色んなアクセントの英語が飛び交っています。しかも他の雑音もある訳だからしっかり聴こえるわけではないんです。

それにそもそも英語は強弱をつけて文章に意味を持たせる言語だから、最初から小さめの音で付け加えの様に発音したり、音が消滅しかけたりしている箇所があるのは当たり前。

そんな事も忘れていました…

細部にこだわり過ぎてしまっていたんです。

日本語圏ではない国に来てしまったから、ちゃんと聞いていなければ!

と知らないうちに肩に力が入ってしまっていて大事な考え方を見落としていたな…と思いました。

それから私は

大まかに分かれば良いや!

と適当な気持ちでいる事を心掛けました。

それから飛躍的に英語の意味が分かるようになった。

ただそれだけの意識でかなり変わりました。

アクセントも聞き慣れていなければ急に分かるわけはない。時間が必要です。気長に考えて分からなければ、聞き直せば良いやと開き直りました。

ネーティブスピーカーで癖がない発音とアクセントの人達でさえ聞き直したりしているのが分かったからです。こういう事をパーティーで気づいたんです。

日本で長年、減点方式の教育を受けてきた癖でどうしても細かい失敗が気になる様な頭になっていたんだなと思いました。

これだから、私は減点方式に反対なんです。自信を失うかつ、不真面目にならなければ全体を見失う可能性さえある。

例えば、試験だと、1文字聞き漏らしたり分からなくて書けなかったりすれば減点対象になってしまうから、良くない事と気付かないうちに刷り込まれてしまっていく可能性さえあるではないですか…

減点方式の教育では評価されたければ常に間違えてはいけない。細かい部分も書けなければいけないの繰り返しで、細かい部分はそんなに気にしなくて良いとの考えとは真逆です…

失敗や出来ないところばかりに目がいき、出来ない気になる可能性も高い。自信がなければ伸ばせる部分も伸びません。

語学学校でも私より単語力や文法力がない人が長文の聞き取りを理解できる時があって、観察すると彼等には細かいところを気にしないといういい加減さがあった。

音の雰囲気を掴んでいて、大事なポイントがおさわっているんです。そうすれば、極端な事を言ってしまえば、細かい部分は説明する為の付け加えなのでそこまで気にしなくても意味は取れる訳です。

英語は細部にこだわるよりも音の雰囲気を掴んで、大事な部分さえ聞き取れればそれで良い。分からない箇所があれば、聞き直して教えて貰えば良い!

そういう風に気持ちを切り替えただけで、英語に対する気持ちも楽になり、それと同時に英語の聴き取りも上手になりました。

その内に色んな国や地域のアクセントにも慣れるようになり、地域特有の単語やネーティブが習慣的に使う単語や少し高度な単語も耳から覚わっていった。

細部に拘りすぎると、全体が分からなくなる。しかしその逆で、全体を把握し細部への拘りを捨てたら全体の音の雰囲気が聞き取れる様になり、慣れるに従って細部も洗練できる様になってきた。

英語は細部よりも全体から意味をとる

それを心掛けた方が上達が早いです!

これは別に聴き取りだけに限った話ではないと思います。

間違えたり分からない箇所ばかり気にして全体を見失うな!

そう言いたい。

そもそもそれだけ細かい部分が気になるという事は、努力してきた証拠。

十分に上達する可能性に秘めている。

慣れれば言語なんていくらでも細部が洗練されていく。

細かい部分なんてどうでもいい。だから何だ!

全体を掴めばそれで良いじゃないか!

基本は細部より全体という事を意識して欲しいなと思っています。

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