英語を通常は聞き取れない
英語の読み書きはできても、聞き取りが苦手な人って結構多いと思います。
私がオーストラリアの語学学校に通ってた時も、日本人は他国の学生に比べてその傾向は強かった。
しかし、私はこうも思うんです。
日本人にとって、英語を通常は聞き取れないのが自然の姿なのではと……。
私のクラスメイトも聞き取りが上手く出来なくて悩んでる人はいたけど、それがどうしてかまで考えてる人はいないようでした。
私は、「そんな気にする事ないよ。最初は聞き取れないの当たり前だから。」とずっと言ってきました。聞かれれば、いろいろ答えました。
けど、不思議なことにそれをちゃんと納得して聞く人は殆どいなかった。
そして、闇雲にずっとただただ努力が大事と信じ無理しながら頑張って聴き続けているんです。そして、嫌になってしまって辞める。
リラックスとは程遠い。辞めるのも納得。
聞き取れないと思ってる人の頭の中は、どうなっていると思いますか?
日本語の音は英語に比べてぶつ切り。それに慣れていて、他の言語もそんな感じだと無意識に記憶していて、そういう風に聞き取れないといけないと思い込んでいる思考の癖があるんです。
その違いを意識していなければ、思考の癖を解除するのに時間がかかります。そしてそれまでに脱落しやすくなります。
そもそも、全部日本語の音のように聞き取れると思ってることが間違いで、そう思うから聞き取れないんです。
日本語と同じように聞き取れたらなぁなんて思ってるからダメなんです。もっと不真面目に考えよう!
音を聞き取る時の姿勢が、通常の日本語モードと何も変わらないと思っている時点で、英語を聞き取れないモードが解除されないのは当然の結果なんです。
それは、何故か?
ただただ聴くだけをするのではなく、短い文章でも会話でもいいのでじっくり聴いてほしい。
音の脱落、隣の音同士の連結が起こっています。
そして、音の強弱によりリズムの付け方により、聞き取りづらい音が必ずある。
加えて、日本語の音と同じ「アイウエオ」はない。似たのはあったとしても微妙に違っている。
聞き取れないから、慣れるまで沢山集中して聞けば良いのは正解でもありますが、時に不正解となる。
どういう事かと言えば、慣れるまでにこの違いを理解し、素直に受け入れられなければ受け入れられないほど、不快感が増し、嫌になり、面倒くさくなって英語を聞きたくなくなるリスクが上がるからです。
たまには、じっくり違いを認識してみる。最初は短くても良いのでそのフレーズを物真似して口に出すのをおすすめします。
精度は最初は適当でいい。やりながら上げていき、違いを認識してなんで聞き取れないか明確にする。
そして、最終形態は英語の音がリラックスしていても自然と耳に入り全体を把握できるのがゴールでしょう。
これは、一音一音聴き逃しなく捉えるというのとは異なっています。
しっかり聞き取れない音があるのが、英語を介したコミュニケーションではある意味当然であるので、「英語を通常は聞き取れない」も捉えようによっては正解なんです!
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英語を聞き取りやすくするには、発音の違いも知っておくと良いでしょう