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海外で使わない英語表現
「この英語表現は海外では使わない」という、類の言い方に出くわす度にすごく違和感を感じモヤモヤする。
その逆で、「この英語表現は海外で使われる自然な表現」のようなものも、凄く変。
この場面では、この表現を使うのが正解!
という思考そのものが、暗記崇拝していて英会話上達を妨げる原因になっている。
そういう断定表現の中で提示される英語表現は正解でもあり、不正解でもあると思うべき。
そして、参考程度にするのが良い。
「この英語表現は海外では使わない」は、
「私の経験の範囲内ではこの英語表現は使ってなかったけど、他の場所に行けば使ってる人がいるはずだ。」
と変換して理解。
「この英語表現は海外で使われる自然な表現」は、
「海外に行くと、この英語表現が自然に思う人が多くいる場所もあるけど、他の場所に行けば、浮く場合もあるだろう。」
と言い換えて、頭の片隅に置くべきのはず。
そもそも、なんで単純な表現に惹かれてしまう人が跡を絶たないのだろうか?
きっと安心感が得られるからだ。この表現を覚えとけば良いと、保険ができるからだ。
考えてみて欲しいのは、英語は言語だからいろんな場所で、いろんな考え方で、いろんな文化背景を持ち、いろんな性格の人が使っているものということ。
人も動物の一種。似たものが固まることも起きやすい。
だから、同じような場所に出入りして、上にあげたような同じような種類の人と何度も交流すれば同じような表現が飛び交う事は十分あり得る。
まあ、みんな同じ喋り方するわけないんだけど、傾向はあるだろう。互いに影響を受け合っている。
その部分を少し切り取って、この言い方は使うけど、これは使わないみたいに言うのはいかにお笑いかと思う。
それ、あなたの周りではね
と思っちゃうって訳 笑
一歩、環境を変えれば言葉遣い、コミュニケーション方式はいくらでもガラッと変わる。
前にもここで書いたけど、例として、
“How are you?”
“I’m fine. Thank you.”
を当たり前に使う状況もあれば、使うと違和感がある状況もある。
そして、そんなものは人によるし、個性ってもんだろう。
相手に伝えたい時、人は意識的か無意識的にか分からないけど、言葉を使い分けることもしている。
いろんな場所に顔を出して実際に使えば、いろんな表現が知らないうちに慣れて蓄積されていく。そんなものだろう…。
同じものばかりに触れれば、同じ表現や感覚しか身に付かない。
覚えなきゃと思って、特定の表現を暗記する事ばかりに力を入れている時点で、偏った色付けがされていると認識すべき。
これこそがいい!これはだめ!
となんですぐ思えるのか。
何か特定の価値観に必死で合わせていくのが奇妙と思わないととても変。
言葉を使う時、その背景や環境、相手、その個、全てが反映されている。
あなたは、「どこで」「どんな事を話したくて」「どういう人」になりたいのか?
英語以前の問題で、それこそが大切。
そう考えたら、言われたことをただの暗記なんて個が確立されていない証拠ともいえる。
それを自分が選んでいないとしたら、無意識に偏った色付けがされていくことは恐ろしいことであると思う。
安心したいのは分かるけど、これを覚えればこれを使えば早く完璧とか思っても、結局地道に慣れていくことしか道はない。語学に関してはそうだ。そして完璧を求めたら永遠にそれは訪れない。
知らない表現なんて、誰でも世界中にゴロゴロ転がってるはずだから…